近年、子育てしながら仕事をしているママが増えています。
しかし、「子育てと仕事の両立に疲れた」「子育てと仕事の両立はできない」と感じているママは少なくありません。
今回は子育てと仕事を両立するためのおすすめの働き方と、仕事選びのコツを紹介します。
働き方ごとにメリット・デメリットをまとめているので、子育てと両立するにはどのような働き方がいいのか知りたい方は、ぜひご一読ください。
子育てしながら仕事をするママは年々急増中!
昨今では、夫婦共働きの世帯が増えています。理由としては、世帯所得の減少や働き方の意識・制度の変化によるものです。
厚生労働省の調査によると、子育て世帯の内、ママも働いている世帯の割合は、2004年に56.7%だったのが、2022年には、75.7%と19%も増加しています。
その中でも、正社員として働く人が30.4%に対して、総数の36.4%が非正規雇用、自営業(フリーランス)などその他の雇用形態が8.8%と、45.2%の人が正社員以外の働き方をしています。
子育てしながら仕事をするママの1日タイムスケジュール
子育てしながら働くのは、どうしても忙しくなりがちです。ここでは、フルタイム勤務するママの1日のスケジュール例を紹介します。
6:00~6:30 | 起床 |
7:00 | 朝食・出勤準備 |
8:00 | 保育園へ送り、出勤 |
8:30~9:00 | 出社 |
17:00~18:00 | 退社、保育園にお迎え |
18:30 | 夕食の準備 |
19:30 | 夕食 |
20:00 | お風呂 |
21:00 | 寝かしつけ |
22:00 | お皿洗いや片付け |
23:00~24:00 | 就寝 |
朝の6時から24時ごろまで、子どもの送り迎えや家事など常にやることがあり、じっくり休む時間はなかなか取れません。特に子育てが大変だと言われる2歳ごろはイヤイヤ期とも重なり、何をするにも時間がかかってしまいがちです。
休む暇もない状態での家事・子育てと仕事の両立は、疲れてしまうことは簡単に想像できます。また、働く場所や働き方によっては、時間の調整がつけられず、スケジュールが崩壊してしまうこともあるでしょう。
子育てしながら仕事をするためには、勤務時間やスケジュールを柔軟に調整できる働き方を考えることが大切です。
子育てしながらする仕事のおすすめの働き方
どのような働き方が最適かは、お迎えの時間や働く場所、スキルや経験によっても変わるため、ご家庭によってさまざまです。例えば、以下のような働き方があります。
- 時短勤務(短時間勤務制度)
- 派遣社員
- パートタイマー
- フリーランス・業務委託
次で働き方ごとのメリットやデメリットについて解説します。
時短勤務(短時間勤務制度)
時短勤務は通常の労働時間を短縮し、6時間勤務で働ける方法です。育児・介護休業法により、会社は時短勤務を取得できる体制を整えることが義務付けられており、正社員社員や契約社員、パートタイムなど勤務形態を問わず利用できます。
会社独自で設けている時短制度や、採用時から短時間勤務で社員契約をする「短時間正社員制度」を導入している企業もあるため、確認してみましょう。
なお、時短勤務制度の利用には、子どもが3歳未満であること、1日の労働時間が6時間以上であることなどの条件があります。詳細については、厚生労働省のホームページをご確認ください。
時短勤務のメリットは、以下のようなものがあります。
- キャリアを継続できる
- 安定した収入を確保できる
- 幼稚園や保育園のお迎え時間に間に合う
- 残業や出張などの免除申請ができる
出産前から勤務していた会社であれば、積み上げてきたキャリアを手放すことなく継続できます。また、時短勤務は幼稚園や保育園のお迎えの時間に余裕をもって行けるため、延長料金がかかることも少ないでしょう。
子育てしながらでは特に大変な、残業や出張などの免除申請ができることもメリットです。
時短勤務には以下のデメリットもあります。
- コミュニケーションに課題が生じやすい
- 労働時間に応じて収入が減る
時短勤務の場合、社内でのコミュニケーションの時間も減ってしまいます。自身の勤務時間を周知し、作業進捗をしっかり共有しておかないと思わぬトラブルが起きてしまいかねません。
また、時短勤務はフルタイム勤務より基本給が下がり、残業代も入らないことがデメリットです。収入が減った場合でも、問題なく生活ができる準備をしておく必要があります。
派遣社員
派遣社員は派遣会社から紹介された企業で決められた期間働く業務形態です。子どもの成長や家庭の事情に合わせた働き方ができます。派遣社員のメリットは以下のようなものがあります。
- 派遣会社のサポートが受けられる
- パートよりも比較的時給が高い
- 残業や休日出勤を強いられない
- 派遣から正社員を目指せる
- さまざまな職場で経験を積める
派遣社員として働く場合は、派遣会社が職場探しや働き方の相談などのサポートをしてくれます。一緒に働いている上司に相談しにくい内容でも、派遣会社に相談できるので安心です。
派遣社員はパートよりも時給が高い傾向にあるため、効率よく稼ぐことが可能です。残業や休日出勤の対応は、派遣会社との雇用契約の内容によって決まります。派遣会社との契約時に残業できないことを伝えておくと、派遣先で残業や休日出勤を強いられる心配はありません。
また、派遣社員から正社員を目指すことも可能です。正社員を目指す場合は、派遣先の企業に「正社員転換制度」があるか確認しておきましょう。または、派遣先の企業と直接の雇用契約を結ぶ前提の「紹介予定派遣」を利用し、正社員になるパターンもあります。
さまざまな職場で経験を積めるのも、派遣社員のメリットです。派遣社員は幅広い業界で募集されており、経験がなくても応募可能な求人もあります。そのため、興味がある分野で経験を積むことが可能です。
派遣社員のデメリットは以下のものがあります。
- 雇用が不安定
- 同じ職場で働けるのは3年まで
派遣社員は契約期間が終了すると、派遣先と契約社員との合意のもとで、更新するか契約終了するかが決まります。派遣の契約は3ヶ月~6ヶ月ごとが多く、短期間で契約終了となる場合もあります。
また、同じ職場で働けるのは原則3年までと派遣法で決められているため、子育てしながらでも、長期間働きたい方にはデメリットです。
パートタイマー
パートタイマーは比較的短時間からできる働き方です。パートタイマーとして働くメリットは以下のようなものがあります。
- 勤務時間や休みの融通がききやすい
- 主婦向けの求人が多い
- 未経験者やブランクがある人でも働ける
パートタイマーは勤務時間や勤務日数を調整しやすいため、自身の生活に合わせた働き方ができます。子どもが保育園や学校にいる昼間だけ働くなど、子育てと両立しやすい働き方です。主婦大歓迎と記載がある求人も多く、選択肢が多いこともメリットです。
また、未経験者や出産を機に仕事を辞めてブランクがある方でも働ける求人も多数あります。
パートタイマーには、以下のようなデメリットもあります。
- 収入が不安定
- 長期雇用されにくい
- 福利厚生や手当が適用されないものがある
パートタイマーは勤務日数が直接収入に左右されるため、正社員に比べると安定しずらい点がデメリットです。祝日や年末などでシフトが減る場合は、収入もその分減ってしまいます。
また、パートタイマーは企業の業績不振などで契約解除されやすい立場でもあります。長期雇用されにくいことは考慮しておきましょう。
条件を満たせば有給休暇や雇用保険などの福利厚生は適用されますが、企業が任意で支給する住宅手当などは、パートタイマーに適用されない場合もあります。
パートの仕事について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
子育てしながら働きやすいパートの仕事は?選び方のポイントやおすすめの仕事を紹介!
フリーランス・業務委託
フリーランスや業務委託は、主に企業やクライアントから仕事を請け負う働き方です。在宅で働ける仕事が多く、労働時間の制約を受けないため、子育てしながら働きやすいことがメリットです。働きやすい理由としては、以下の点が挙げられます。
- 時間の融通が利きやすい
- 在宅であれば、子どもを預けなくても仕事ができ、急な体調不良にも対応しやすい
- 在宅であれば、合間に家事育児の時間が取れる
- スキルがあれば会社員より収入を増やせる
フリーランス・業務委託は労働時間ではなく、成果物に対して報酬をもらうことが多く出社する必要がない仕事も多数あります。そのため、時間や場所に縛られないものが多く、締切までに対応できるのであれば、時間の融通が利きやすいことが大きなメリットです。
在宅で仕事ができれば、子どもが家にいる場合でも、子どもが寝ている間などの時間に仕事ができます。急な子どもの体調不良にも対応でき、仕事の合間に、お皿洗いや洗濯物を取り込むなどの家事も可能です。
パートやアルバイトの場合は毎日長時間勤務しないと給料をもらうのが難しいもらえませんが、フリーランス・業務委託は成果報酬のことも多く、スキル次第では短時間で大きく稼ぐことも可能です。
ただし、以下のようなデメリットもあります。
- 収入が安定しない
- セルフマネジメントが必須
- 同僚や上司がいないため孤独を感じやすい
フリーランス・業務委託は時間給の仕事は少なく、安定した報酬をえるのが困難なケースが多々あります。また、自身のスキル次第で収入額が増減するため、なかなか稼げないケースも少なくありません。
加えて、フリーランス・業務委託は業務を管理する上司がいないため、自身の体調管理やモチベーションの維持など、セルフマネジメントが必要です。会社員であれば各担当者がいるような、営業活動や事務作業も全て自身で行う必要があります。
同僚や上司がいないため、在宅で1人で仕事をしていると、孤独を感じやすい点もデメリットです。
子育てと両立できる仕事選びのコツ4選
子育てと仕事を両立するためには、仕事の選び方にもコツがあります。特に重視したいポイントを4つご紹介します。ぜひ参考にしてください。
子育てに理解があり無理なく働ける仕事を選ぶ
子育てに理解があり、無理なく働ける仕事を選ぶことが大切です。子育てしながら、働きやすい仕事を選ぶ際のポイントは以下のものが挙げられます。
- 勤務時間が長すぎない
- 残業がない
- 休みを取りやすい
- 自宅から近い
また、子育てに理解がある職場としては、子育て経験者や子育て中のスタッフが多い職場がおすすめです。子育てと仕事を両立していると、子どもの急な体調不良などで早退する、休みをもらうなどイレギュラーな対応が必要なことがあります。
そのような場合でも、子育て経験者が多ければ、すぐに事情を理解してくれます。また、フォローされるだけではなくフォローする機会も多いため、負い目を感じることが少ない点も魅力です。
もしあれば、企業主導型保育園や院内保育所を備えた職場を探すのもよいでしょう。
有給や育児休暇の活用を推奨してくれる職場を選ぶ
子育てと仕事を両立させるには、有給や育児休暇が取得できるかどうかは大切なポイントです。
有給や育児休暇は正社員だけでなく、パートタイマーでも条件をクリアすれば取得できます。ただし、制度があっても実際は取得しにくい環境というケースもあります。
面接の際などに、有給の消化率や育児休暇を取得した実績があるかを確認してみましょう。
在宅ワークやフレックスタイム制などに対応している
在宅ワークやフレックスタイム制などに対応している職場は、子育てと仕事の両立がしやすい職場です。勤務地や勤怠時間が自由な職場は、余裕をもって子どもの送迎に行けたり、体調不良などの急な対応もできたりなどメリットがあります。
急な休みや不在時間が発生しても問題ない環境を整えると、子ども優先で動くことができます。ただし、労働時間が足りず給料が減るケースもあるので、しっかりと労働時間を管理することが大切です。
在宅ワークについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
子育てしながら働きやすい在宅の仕事は?おすすめの仕事や選び方・注意点まで紹介します
柔軟に働き方を変えることができる仕事を選ぶ
子供の成長に合わせて柔軟に働き方を変えられる仕事を選ぶことも、子育てと仕事を両立させやすいポイントです。
子どもが未就学児のときは在宅ワーク、小学校の高学年になったら勤務時間を増やすなど、子どもの年齢や家庭の事情に合わせて仕事量を調整できる仕事を選ぶとよいでしょう。
時短勤務の制度がある会社やシフト制の仕事などは、仕事量を調節しやすい働き方です。
子育てしながら仕事をするなら「フジ子さん」
「子育てしながら働きたいけれど、なかなか条件にあう仕事が見つからない」とお困りではないでしょうか。
子育てしながら仕事をするなら、オンラインアシスタント「フジ子さん」がおすすめです。
フジ子さんはパソコンとネット環境があれば、自宅で働くことが可能です。子どもが学校に行っている時間帯だけ働くなど、ご家庭に合わせた柔軟な働き方ができます。
また、フジ子さんはチーム体制のため、子どもの急な体調不良にもチームでフォローしてもらえます。定期的に面談があり、相談できる環境も整っています。子育てしながら働いている方もたくさんいるので、子育てに理解があり安心です。
オンラインアシスタント「フジ子さん」が気になった方は、ぜひ以下のホームページをご覧ください。
子育てしながら仕事をするときは最適な働き方を考えよう
子育てしながら仕事をしているママは年々増えています。子育てと仕事を両立させるためには、働き方を工夫して負担を減らすことが大切です。
時短勤務の制度を利用できる仕事やシフト制の仕事など、時間に融通が利きやすい働き方は多々あります。
子どもの成長に合わせて、安心して働ける方法を探してみましょう。在宅で働ける「フジ子さん」は、子育てと仕事を両立させたい方におすすめです。ぜひ一度チェックしてみてください。