アウトソーシングが盛んになった昨今、バックオフィス業務全般をサポートするサービス「オンラインアシスタント」を利用する企業が増えています。
それに伴ない、オンラインアシスタントの求人もまた増加中。主なワーカーは、子育て中の主婦やフリーランスです。本記事をお読みの方も、チャレンジしてみたいと考えているのではないでしょうか。
今回は「オンラインアシスタントになるには?」をテーマに、主な仕事内容や求められるスキル、おすすめ求人などを紹介していきます。
オンラインアシスタントの主な仕事内容
そもそもオンラインアシスタントとは、Web上のやり取りを通じて、クライアントのバックオフィス業務全般をサポートするサービスのことです。その業務内容は多岐にわたります。
以下に、主な仕事を挙げていきますね。
一般事務
1つめは一般事務です。事務職の中で、最も基本的な業務を行います。
<仕事の例>
・資料作成
・ファイリング
・データ入力
・リサーチ
・窓口業務
経理や秘書といった他の事務職にも通じる業務ばかりです。オンラインアシスタントになる上で、必ずマスターしておきたい分野といえます。
経理
2つめは経理。オンラインアシスタントでは高い需要があります。
<仕事の例>
・伝票管理
・請求書発行
・経費精算
・振込管理
・各種支払
・給与計算
・売掛金・買掛金管理
・年末調整
クライアントのお金の流れを管理するため、高い専門性が求められます。日商簿記2級以上と実務経験があると、採用で有利になれるでしょう。
秘書・総務
3つめは秘書・総務です。
<仕事の例>
・アポイント調整
・スケジュール管理
・会議室やレストランの予約
・電話・メール対応
・書類作成
・交通機関やホテルなどの手配
・備品管理
・イベントのサポート
業務はすべてオンラインで完結するものの、クライアントの活動時間に合わせる必要があります。
Webサイトやブログ、SNSの運用
バックオフィス業務とは少し異なりますが、Web媒体の運用もあります。
<仕事の例>
・Webサイト運用
・ブログ記事更新
・SNS運用
・バナー制作
・ECサイト運用
Web上での情報発信は、マーケティングやブランディングに欠かせない手法です。しかしそうと分かっていても、人材が足りず困っている企業は少なくありません。オンラインアシスタントは、このような悩みも解決します。
事務の経験が少なくとも、活躍できるフィールドがあるのは嬉しいですね。
オンラインアシスタントの給与体系
オンラインアシスタントの給与体系は、「時給制」と「固定給制」の2種類です。
時給制
時給制では、実働1時間ごとに報酬が発生します。相場は1,000円/時間ほど。スキルアップに応じた昇給もあります。
固定給制
固定給制では、毎月決まった報酬を受け取ります。相場は20〜25万円ほど。1日の作業時間は8~9時間程度で、通常の会社員と変わらないスケジュールです。
オンラインアシスタントに求められるスキル・能力
次に、オンラインアシスタントに求められるスキルや能力を解説します。
PCスキル
オンライン上で業務を完結させるため、PCスキルは必須です。
Officeソフト、チャットツール、Web会議ツール、クラウドストレージなどは使えるようにしておきましょう。中には、馴染みのないツールを指定するクライアントもいます。使い方をリサーチしながら、なるべく早く使いこなすのも大切です。
コミュニケーションスキル
クライアントとの意思疎通を円滑に進めるために、コミュニケーションスキルも必要です。
オンラインアシスタントは、連絡手段にメールやチャットを使います。そのため、テキストコミュニケーションを磨いておきましょう。
また、分からないことや疑問点はすぐに質問してください。これらを放置して、理解が曖昧なまま業務にあたるのはNGです。後々大きなミスにつながりかねません。
柔軟な対応力
バックオフィス業務は定型的なものが多いですが、イレギュラーの発生も十分に考えられます。
・急な案件を依頼された
・作業内容が急に変更になった
こうした事態に対して慌てず柔軟に対応する能力も、オンラインアシスタントには求められます。イレギュラーを難なくさばければ、クライアントからの信頼度が大幅にアップするでしょう。
未経験でもオンラインアシスタントになれる?
オンラインアシスタントには未経験でもなれるのか?
答えは「なれる!」です。
上述のとおり、オンラインアシスタントの業務内容は多岐にわたります。その中で自分にできることがあれば、採用される見込みは十分にあるからです。簿記の勉強をしながら、一般事務でオンラインアシスタントを始めるという働き方もアリですね。
応募の際には、採用後の研修やOJTが充実しているか、運営や先輩のサポートは受けられるか、といった点を確認しておきましょう。
オンラインアシスタントに資格は必要?
オンラインアシスタントに必須の資格はありません。
しかし、取得しておくと採用で有利になったり、仕事の幅が広がったりする資格も。ここからは、あると望ましい資格を紹介していきます。
秘書検定
「秘書検定」はその名のとおり、秘書として活躍するためのスキルを問う検定試験です。実務技能検定協会が実施する民間資格で、年間約12万人が受験しています。基本的なビジネスマナーも身に付くため、社会人はもちろん学生にも人気です。
取得するなら2級か準1級を目指しましょう。独学でも十分合格でき、受験料が安いところも魅力です。
日商PC検定
「日商PC検定」はPCを使ったビジネス文書の作成能力や、業務データの処理能力を問う試験です。MicrosoftのWord・Excel・Powerpointにまつわる問題がメイン。オンラインアシスタントの業務でも、身に付けた知識やスキルは大いに役立ちます。
似た資格に「MOS(Microsoft Office Specialist)」というのがありますが、日商PC検定の方がより実務的です。取得するなら、最低でも2級を目指しましょう。
日商簿記
経理の知識を問う「日商簿記」は、オンラインアシスタントとして仕事の幅を広げるのに有効です。有名な資格なので、一度は聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
経理職に就きたいなら、スキル証明のために取得したいところ。実務で求められるのは2級以上です。
オンラインアシスタントになるには?おすすめ求人5選
ここからは、オンラインアシスタントのおすすめ求人を5つ紹介します。
フジ子さん
出典:フジ子さん公式サイト
当ブログを運営する「フジ子さん」では、完全在宅でできるオンラインアシスタントのワーカーさんを募集しています。
仕事内容は、上述のようなバックオフィス業務全般のほか、ライティングや翻訳、Webデザイン、プログラミングなども。幅広い案件があるため、得意な分野が1つでもあれば、それを活かしやすい環境です。
また、OJTやトレーニングが充実しているので、初めてオンラインアシスタントとして働く方でも安心です。最初は先輩アシスタントの補助からはじまり、少しずつ本業務も担当していただきます。
子育て・介護で忙しい方や、フリーランスの方が多く在籍しています。興味のある方は、ぜひご応募ください。
キャスタービズ
出典:キャスタービズ公式サイト
「キャスタービズ」は、オンラインアシスタントの草分け的な会社です。
募集されている部門は幅広く、バックオフィス業務全般を担う「CASTER BIZ」、経理専門の「CASTER BIZ accounting」、採用専門の「CASTER BIZ recruiting」、人事労務専門の「CASTER BIZ HR」などさまざま。自身の経験やスキルに応じて、エントリー先を選ぶのがよいでしょう。
HELP YOU
出典:HELP YOU公式サイト
「HELP YOU」の採用率は1%と難関ですが、その分ハイレベルな環境で働けます。自身のスキルをフル活用したい方におすすめです。
業務内容は、事務職やマーケティング、企画など多岐にわたります。ワーカー同士の交流が盛んで、仕事のことやプライベートのことを気軽に話し合えるのも魅力です。
ビズアシスタントオンライン
出典:ビズアシスタントオンライン公式サイト
「ビズアシスタントオンライン」は、日本最大のクラウドソーシングサービス・クラウドワークス運営のオンラインアシスタントです。
無料登録後、経歴やスキルに合った仕事を紹介してもらえます。契約前にクライアント+ワーカー+ビズアシ運営で3者面談を行うため、ミスマッチが起きにくいのがポイントです。長期的な案件が多く、収入が安定しやすいでしょう。
スーパー秘書
出典:スーパー秘書公式サイト
「スーパー秘書」は、小規模ビジネス経営者のためのオンラインアシスタントです。
募集中の職種は以下の3つ。
・秘書、経理、ライティングなどのオンライン事務
・Web制作やデザインなどのクリエイティブ業務
・クライアント窓口・秘書スタッフマネジメント
スーパー秘書では、時給制だけでなく案件1つごとの成果報酬制も選べるのが特徴です。時間の融通が効きやすく、少しの時間しか取れない方でも働きやすいのはありがたいですね。
まとめ
今回は「オンラインアシスタントになるには?」をテーマに、仕事内容や求められるスキル、おすすめ求人などを紹介しました。
完全在宅の会社が多く、プライベートと両立させながら働けるとあって、志望者が増えているこの職種。クライアントの役に立てるスキルがあれば、採用される可能性は十分にあります。
チャレンジを考えている方は、ぜひ本記事を参考にしていただき、自分に合った求人を探してみてくださいね。