クライアントの仕事をサポートするアシスタントという職業は、在宅でもできるためフリーランスや主婦から近年人気を集めています。
子育てや介護中の人にぴったりで、自分や家族のライフスタイルに合わせた働き方ができるのが魅力。クライアントがいる以上、完全な自由はありえませんが、時間や場所の融通が比較的効きやすいです。
本記事では在宅の業務アシスタントについて、仕事内容や求められるスキル、魅力、求人情報などを紹介していきます。
在宅業務アシスタントの仕事内容・稼働時間・報酬
在宅業務アシスタントの仕事は多岐にわたります。例えば……
・経理
経費精算、給与計算、出納管理、振り込み、請求書作成、決算書作成、年末調整 etc.
・秘書
スケジュール管理、資料作成、出張手配、お店の予約、リサーチ、通訳・翻訳 etc.
・人事
採用、育成、勤怠管理、労務管理、経理業務の一部 etc.
・Webサイト運営
Webサイト作成・保守運営、記事作成、SNSアカウント運営、ECサイト運営 etc.
・その他
各種デザイン、テープ起こし etc.
担当するのはバックオフィス業務が中心で、丁寧さ・正確さ・スピードが求められます。
在宅アシスタントの稼働時間
基本的に在宅での仕事となるため、「8時までに出勤して17時まで勤務」などの縛りがありません。
しかし、クライアントの業務時間に合わせた対応はある程度必要です。あらかじめ相談の上で、働く時間をしっかりと決めておきましょう。
在宅アシスタントの報酬
報酬は時間給、プロジェクト給、固定給などさまざまです。何をやると何円稼げるのか、応募前に先方へ聞いておきましょう。
また、成果やスキルに応じて報酬アップも望めます。ただ業務をこなすだけでなく、空き時間に勉強をするなどして自分の生産性を上げるのが大事です。
在宅業務アシスタントに必要なスキル
ここでは、オンラインアシスタントに必要なスキルについてお話します。
自己管理スキル
1つめは自己管理スキル。
会社に出勤すると、もう仕事をするしかなくなる強制力が働きますが、在宅ではそれがありません。休憩しようと思えば、それこそいくらでもできてしまうのです。
これでは仕事になりませんから、業務の進捗を自分自身で管理する必要があります。
文字で伝えるスキル
在宅の場合、クライアントとはチャットツールで文字だけのやりとりをすることが多くなります。よって、自分の伝えたいことや質問などを、端的かつ的確に文章へ落とし込むスキルが求められます。
ここでコミュニケーションミスがあると、業務の進め方や締め切りに食い違いが起こり、トラブルになってしまいます。
最低限、話の要点は真っ先に述べるようにしましょう。
基本的なパソコンスキル
基本的なPCスキルは必須です。Officeソフトやチャットツールは使えないと業務になりません。
また使ったことのないツールが出てきても、相手の指示にあわせて調べ、使えるようにするなどの柔軟な対応が大切です。
在宅業務アシスタントの魅力やメリット
ここからは、在宅で業務アシスタントをすることの魅力やメリットを紹介します。
時間の融通が効きやすい
第一に、時間の融通が効きやすいこと。育児や介護に追われる方にとって、これは最大の魅力といってよいでしょう。
相手の就業時間にある程度合わせる必要はありますが、締め切りさえ守れば大丈夫という案件も多く、プライベートの急な用事に対応しやすいです。
安定して依頼が来る
アシスタントが担当するバックオフィス業務は、どの会社にも必ず発生します。なので、案件をきちんとこなしていれば仕事が途切れません。これによって収入の安定も見込めますね。
「首都圏に比べて仕事が少ない」「東京に比べて時給が低い」といった地域差もありません。
ただし、成長がみられなかったりするとクライアントは依頼をためらいます。スキマ時間に少しでも勉強するのを心がけましょう。
【在宅勤務】人材を募集中の業務アシスタント5選
ここからは、スタッフを募集中のオンラインアシスタント会社を5つご紹介します。
フジ子さん
画像:フジ子さん採用サイトから
本ブログを運営する「フジ子さん」では、クライアントを支えるアシスタントを募集中です。
よく依頼されるのは経理・人事・秘書・Webサイト運用などで、今までのキャリアを生かしつつ、生活も充実させた働き方ができます。
採用後には丁寧なOJTがあったり、他のスタッフと協力して仕事を進めたりといったサポートがあるので、はじめて在宅でアシスタントの仕事をする方でも安心です。
株式会社キャスター
「キャスター」は、在宅のアシスタント業務に最も早く参入した草分け的存在です。
1日2時間からの短時間勤務ができるほか、24時間好きな時間に作業可能なスポットアシスタントの募集もあるので、時間に融通を効かせたい方におすすめ。
また、経理特化や採用特化のような関連サービスの求人も多く、目指すキャリアに応じてエントリー先を選びましょう。
HELP YOU
「HELP YOU」の採用率は1%と難関ですが、その分ハイレベルな環境で働けます。
仕事の受け方は2種類。掲示板に出る求人へ自ら手をあげるか、会社から直接オファーがくるかのどちらかです。
また、年に2回の実力テストやステップに応じた報酬体系など、ワーカーのレベルアップを促す仕組みが整っています。高い視座で仕事に望みたい方に特におすすめの求人です。
ビズアシスタントオンライン
「ビズアシスタント」は、日本最大級のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」が提供するアシスタントサービスです。
あなたの登録したスキルに応じて事務局が仕事の案内をしてくれるスタイルで、1日数時間から働けます。
また、紹介される仕事はすべて継続案件!3~6か月の仕事が中心のため、収入が安定し、先の予定を立てやすいところがポイントです。
メリービズ
画像:メリービズ採用サイトから
「メリービズ」は、経理や会計がメインのアシスタント会社です。実務経験を持つ方におすすめです。
勤務時間については相談できるので、自分のペースで働くことができるでしょう。
また、働く意欲のある女性、地方在住者、震災被害地への仕事紹介を積極的に行っており、社会貢献に対する会社としての姿勢が伺えますね。
在宅のオンラインアシスタント業務で気をつけるべきこと
さいごに、在宅でアシスタントをやっていく上での注意点をお話します。
業務範囲・稼働時間・締め切り・報酬を明確にしておく
仕事のやりとりはすべてオンラインで行うので、トラブル防止のために、仕事を受ける前に以下のことがらを必ず確認し、文章に残しておくのが大切です。
・業務範囲(何をするのか)
・業務時間(何時から何時まで作業するのか)
・締め切り(いつまでに提出するのか)
・報酬(いくらなのか)
案件については上記の条件に納得の上、責任を持って引き受けましょう。
クライアントからの連絡にはすぐ返信する
オンラインアシスタントに仕事を依頼するのは、とても忙しい人たちです。
彼らの時間を無駄にしないために、連絡へのレスポンスはすぐに行うことが基本です。いわゆる「即レス」ですね。
尋ねられたことに即答できないときでも、「調べて折り返す」という旨をすぐに返信しましょう。離れた場所で、お互いの状況がみえにくい中で仕事をしているので、タイムラグのないやりとりが相手の安心と信頼につながります。
まとめ
今回は在宅の業務アシスタントについて、仕事内容や必要なスキル、魅力、求人情報などを紹介してきました。
採用されるには試験や面接をパスしなければなりませんが、事務的な作業の経験があり、社会人としての常識を持って働けるのであれば、ハードルは決して高くありません。
まずはスキルを棚卸しして、自分にできることを明確にしましょう。そして、希望の働き方に合った求人へエントリーしていただければと思います。