「いざ作業に取り掛かろうとしても、なかなか集中できない」
「ついついスマホを触ったり動画サイトを見たりしてしまう」
仕事の際に、こういった経験のある方は多いでしょう。集中しにくい日は誰にでもあるものです。しかしこれが頻繁だと、進捗に影響が出てしまうかもしれません。
本記事では仕事の集中力について、途切れる原因や高める方法などを紹介します。
仕事の集中力が切れる原因
まずは、集中力が切れる原因を考えてみましょう。よくあるのは以下の5つ。
仕事場が騒々しい
1つめは、仕事場が騒々しいことです。オフィスであれば、周りの話し声や笑い声、時には口論の怒鳴り声などもあるでしょう。
ほかには、キーボードを叩く音、電話の着信音なども。在宅だと、生活音やペットの鳴き声、工事の音、時期によっては選挙カーのスピーカー音が気になることもあります。
こうした音は空間の中で目立つため、ついつい意識をそっちへ持っていかれます。また、一度音が気になりだすと、別の音まで気になってしまう方も少なくありません。
やることが多い
やることが多いと、何から手をつければ良いか分からなくなったり、焦ったりして集中できないことがあります。
目の前の作業を片付けようとしても、ほかの作業が頭に浮かんでしまう……あるあるではないでしょうか。適度に忙しいならともかく、多忙だと集中しにくくなるのです。
仕事の期限に余裕がありすぎる
上記とは逆に、期限に余裕がありすぎても集中できないもの。
こういう時に「すぐ終わらせる必要はないしなぁ」と気を緩め、スマホをいじったりしてしまう方も多いのではないでしょうか。そして結局、締め切りギリギリに……。
多忙でも暇でも、集中力には良くないというわけです。
体調が悪い
4つめは、体調が悪いこと。
残業続きによる疲れ、寝不足による眠気、腰痛、腹痛などがたたると集中を欠きやすくなりますよね。特に痛みは、我慢しようとしてもできない時もあるのが厄介です。
急に作業を中断させられる
5つめは、急に作業を中断させられること。
電話やメール、来客、周りからの話しかけなどで集中を切らすパターンです。用件が終わっても、元の作業へすぐ切り替えられない時もあるでしょう。
意図しない形なだけに、対処が難しいのは困りどころですよね。
人間の集中力はどのくらい持続する?
一般的に、集中力が持続する限界は90分といわれています。では、90分周期で作業と休憩を繰り返すのが良いかというと、そうではありません。この数字はあくまで限界なので、タスク管理の基準にするのはしんどいでしょう。
もう一ついわれているのが、集中力には15分ずつのリズムがあるということ。ノンレム睡眠とレム睡眠のように、体内時計による波があるわけです。
そして、この15分リズムを基準に作業と休憩の時間配分を考えるのがおすすめです。キリよく1時間で組み立ててみると、例えば45分作業→15分休憩。これならムリなく仕事に取り組めるのではないでしょうか。
この通りにいかないことも多々あると思いますが、タイマーを設定し、試しにやってみてください。
仕事の集中力を高める方法
ここからは、仕事の集中力を高める方法を7つ紹介していきます。
1日の作業計画を立てる
1つめは、1日の作業計画を立てること。
ます、やることをすべてリストアップしましょう。その日に終わらせないとけない作業、締め切りが近い作業、ルーチンワークなどです。
そして、各作業の重要度と緊急度に応じた優先順位をつけていきます。各作業をさらに細分化したり、終わった作業に目印を付けたりするのも良いですね。
こうして進捗をすぐ把握できるようにすると、今やるべきことが明確になり、それへ集中しやすくなるのです。
計画はExcelやメモ帳に記入しても良いですが、タスク管理ツールを使うとより効率よく整理できますよ。
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優先順位を考え直す
2つめは、優先順位を考え直すこと。
基本的には優先度の高い作業から取り掛かりたいのですが、どうにも集中しにくい時間帯は誰にでもあると思います。そういう時には、あえて大事なことを後回しにするのも手です。集中力が戻るまでは優先度の低い作業をして、ミスを減らしましょう。
すべて計画通りに進める必要はありません。状況に応じて順序を入れ替えると、じっくりと仕事に取り組みやすくなりますよ。
デスク周りを整理する
3つめは、デスク周りを整理すること。
乱雑な環境では、視覚の意識が散らばった物へ持っていかれます。ですので、デスクの上には必要最低限な物だけを置くようにしましょう。PCや電話などのケーブルを、ケーブルタイでまとめてスッキリさせるのも良いですね。
時間が経てばまた散らかりだすと思うので、定期的な整理整頓の時間を取るのが大切です。
耳栓を付ける
仕事場が騒々しいのであれば、耳栓を付けましょう。
音を完全にシャットアウトせず、話しかけてくる声は通す製品もあります。これなら周りとの意思疎通を阻害せずに、雑音だけを抑えられます。
イヤホンやヘッドホンもアリですね。また「こうしたものを付けている時は集中している」と周りに伝えておくと、より効率よく作業を進められるでしょう。
マルチタスクをやめる
5つめは、マルチタスクをやめること。
作業の同時進行とはいっても、実際にはタスクの切り替えがともなうため、その都度集中力が途切れてしまいます。また、重要度の低い作業を優先しがちにもなり、生産性低下の要因にもなり得ます。
したがって「今やるのはコレ」と明確にし、シングルタスクで取り組むようにしましょう。
適度に休憩する
6つめは、適度に休憩すること。前述の15分サイクルを基準にするのがおすすめです。
注意散漫になってもムリに作業を進めるより、休憩をはさみながらの方が、結果的にトータルの集中力を高くできます。コーヒーを飲んだり甘いものを食べたり、ストレッチをしたり、時には思い切って仮眠をとるのも良いでしょう。
自分の集中力が高まる時間帯を把握するのも大事
自分の集中力が高まる時間帯を把握するのも大事です。この間に、重要なタスクをこなしましょう。
「集中できてる!」というのを意識するのは難しいので「なんだか作業が捗る」と感じるぐらいで十分です。進捗具合をメモすると、自分のサイクルがある程度分かってくるはずです。
まとめ
今回は仕事の集中力について、途切れる原因や高める方法などを解説しました。
最近では、在宅勤務とオフィス勤務が混ざり、コロコロ変わる仕事環境のせいで目の前の作業に注力できない方も多いのでは。まずは手軽にできることからで良いので、集中できる環境作りを進めていきましょう。
ぜひ本記事を参考に、生産性の高い仕事をしていただければと思います。