近年、AIアシスタントサービスがさまざまな場面で活用されています。
このサービスがインストールされたデバイスに、例えば「今日の天気は?」と話しかければ、AIが天気を教えてくれます。「9時にアラーム」と話しかければ、9時にアラームをセットしてくれます。自分で調べたり操作したりする必要がなくて便利ですね。
そんなAIアシスタントサービスは、日常生活だけでなくビジネスシーンなどでも広く活用されています。具体的に、どのような役割を果たしているのでしょうか?
本記事では、AIアシスタントサービスの概要やビジネスでの活用例のほか、おすすめのサービスなども紹介していきます。
目次
AIアシスタントサービスとは?
AIアシスタントサービスとは、PCやスマートフォンなど電子機器の操作をAI(人工知能)が音声認識で行うものです。
身近なサービスでは「Googleアシスタント」や「Siri」、「Alexa」が有名です。例えば、iPhoneでSiriを起動し、「◯月◯日 15:00〜17:00 A社打ち合わせ」と話しかけると、スケジュール帳に登録をしてくれます。
AIは人間の言語を理解し、そこからやるべきことを認識して実行。いわば自分だけの秘書のように、サポートをしてくれるのです。
AIの進化とともにAIアシスタントサービスの精度も向上しており、今ではビジネスの現場でも活用され、業務の迅速化や効率化に大きく貢献しています。
AIアシスタントサービスがビジネス向けにできること
では、AIアシスタントサービスはビジネスシーンで何ができるのでしょうか。例えば以下の通り。
・ToDoリストに予定を登録する
・リマインドの登録や告知をする
・訪問先の天気を教える
・訪問先までの道の混み具合を教える
・社員連絡先を検索する
・企業情報を検索する
・業務ナビを検索する
さらに、このような比較的簡単なことだけでなく、
・製品やサービスの資料を会社の管理サーバーからひっぱってくる
・日報の内容を記入する
といった複雑な用件もアシストしてくれます。移動中に商談内容を記録したり、次の訪問先の情報を整理できれば、一度会社に戻る必要がなくなり、時間を有効活用できますよね。
また、「あの情報は業務ナビのどこに載っていたかな」「A社の直近の決算内容を把握しておきたいな」と思って社内データベースを調べても、なかなか該当の情報が出てこないことはありませんか?
こういった時間や手間のかかる作業をAIアシスタントに任せれば、その間に別の作業を並行して進めることもできます。
AIアシスタントサービスで検索時間が30分から1分に短縮!
AIアシスタントサービスの活用により、通常5〜30分かかっていた検索が1分に短縮されるという実験結果があります。
これは、日立ソリューションズが行った実験の結果です。同社の営業担当部署にて、社内のデータベースで検索する際に、AIアシスタントサービスを利用した場合と利用しなかった場合の所要時間を比較しました。
従来、目当てのデータをみつけるのに5〜30分ほど要していたのですが、AIアシスタントサービスを利用したら、わずか1分で検索が完了。大幅に時間を削減できたのです。
実験中、サービスの利用シーンは移動中や商談中が多かったとのこと。とくに商談中であれば、検索に多くの時間をかけるのは避けたいですよね。AIアシスタントがビジネスの重要な場面でも活躍できることがお分かりいただける結果だといえます。
参照:日立ソリューションズ/AIアシスタントサービスによる社内業務の効率化
AIアシスタントサービスで日々の業務はどう変わる?
AIアシスタントサービスを活用すると、日々の業務はどう変わるのか?
例えば、スケジュール管理や会議室の予約、業務日誌の作成、情報検索など、今まで自分で行っていた作業をAIアシスタントに委ねることができれば、その分時間に余裕ができ、別の業務に集中できますよね。
AIアシスタントは、社員がいない場面でも機能してくれます。在庫をかかえる企業の場合、在庫管理システムをAIアシスタントと連携させておけば、夜間や休日に在庫の問い合わせがあった場合でも、AIが即座に回答できるのです。24時間対応ができるだけでなく、休み明けに対応する社員の業務負担削減にもなります。
このように、AIアシスタントを取り入れることで、社員一人ひとりの業務を効率化でき、会社全体の生産性向上につながるわけです。
AIアシスタントサービスのおすすめ紹介
では、具体的にどのようなAIアシスタントサービスがあるのか。おすすめのサービスをご紹介していきますね。
日立ソリューションズのAIアシスタントサービス
日立ソリューションズの「AIアシスタントサービス」は、PCやスマホをAIアシスタントにできるサービスです。
まず、デバイスにサポートしてほしいことを伝えます。「A社の会社情報を知りたい」「B社の営業担当部署の電話番号は?」「C製品の開発担当者に聞きたいことがあるけど、今連絡とれる?」というように音声入力をすれば、Webアプリケーション・メール・社内文書・Q&A・データベースなどから最適な選択を提示します。
外出先でも利用でき、従来は社内でしかできなかった業務をスキマ時間に進められますね。
またAIは、検索対象や回答方法などをユーザー一人ひとりに合わせて機械学習するため、使うたびにパーソナライズ化されていきます。使えば使うほど便利になっていく、頼れるパートナーというわけです。
テラスカイのmitocoアシスタント
「mitocoアシスタント」は、さまざまなビジネスソリューションを手掛けるテラスカイが提供するAIアシスタントサービスです。
社内コミュニケーションプラットフォームのmitocoをはじめとする同社のサービスや社内DBのほか、CRMツールのSalesforceとも連携。これらのアプリケーションにあるデータを検索AIが迅速に検索してくれます。
さらに、前回の商談記録や株価、訪問先の天気などを聞けば、mitocoアシスタントが答えてくれます。
SlackやLINE WORKS上でもアシスタントを呼び出せるのも便利です。使い慣れたインターフェースを自分だけの秘書として活用できるわけですね。
GoogleアシスタントやSiriも使える!
日ごろ使っている人の多いGoogleアシスタントやSiriも、ビジネスシーンで活用できます。
スケジュールを登録してもらったり、リマインドをしてもらったり、情報検索をしてもらったり、日常でやってもらっていることを仕事でもやってもらうのです。
スマホやiPhoneにデフォルトでインストールされていて、導入の手間がかからず無料というのがGoogleアシスタントやSiriの魅力。せっかくの便利機能ですし、積極的に利用してみましょう。
まとめ:
本記事ではAIアシスタントサービスについて、その概要やビジネスでの活用例、おすすめのサービスなどを紹介してきました。
AIアシスタントは発展し続けており、今後も活躍の場を広げていくでしょう。とはいえ、どのくらい役立つかは使う人次第です。
適切に質問をし、何度も活用すればするほどAIは学習して賢くなります。ぜひ日常的に活用してみてください。