働き方改革や新型コロナウイルス騒動を受けて、昨今、在宅ワークに取り組む人が増えています。
メリットは、通勤や休憩などに時間の制約がなくなること。勤務中のストレスを軽減でき、その分生産性アップに期待が持てます。
一方で、その時間管理に悩む人も少なくありません。仕事とプライベートの切り替えが難しく、業務中に集中力を欠いてしまうのです。
本記事では在宅ワークの時間管理について、巷の現状や効果的な管理方法を解説していきます。
時間管理が原因で在宅ワークの集中力が切れる!
出典:縁結び大学/98%がテレワーク中の集中力低下を経験!男女300人に“集中力アップ”対策をアンケート
男女300人に実施した上図のアンケートでは、在宅ワーク中に集中できなかった人が全体の98%にもなるといいます。
どうして集中力が切れてしまうのか、具体的な理由は以下のとおり。
出典:同上
上位の理由に共通するのは、気持ちのスイッチが入らないこと。その根本的な原因の一つが、時間管理の問題です。
自宅にはスマホ、テレビ、本、お菓子といった誘惑が多く、ついついそちらへ時間を費やしてしまうのです。また、オフィスだと強制力が働き、自ずと仕事に取り組むことになりますが、在宅ワークでは強制力が弱まります。
実際、WebメディアのBiz Hitsが実施したアンケートによると、「リモートワーク中にさぼったことがある」と回答した人は63.3%という結果になりました。サボったことはなくても、いつもより仕事のペースが落ちる方もいるでしょう。
このように、在宅ワークでの悩みに時間管理は”あるある”なのです。
在宅ワークの時間管理におすすめの方法
それでは、在宅ワークの時間管理を効率的に行うにはどうすれば良いのでしょうか。おすすめの方法を紹介していきます。
まずは仕事とプライベートの時間をハッキリと分けよう
はじめに、仕事とプライベートの時間をハッキリと分けましょう。
オフィスだと強制力が働くため自然と分けることができますが、自宅では自分でやる必要があります。「◯時〜◯時は仕事」「◯時から30分休憩」「◯時までは仕事」といった感じで、その通りにできるかは一旦置いて決めてみてください。
基本的には出社時と同じにするのがおすすめ。生活リズムが一度崩れると、元の生活に戻すのは大変です。
もちろん、法定労働時間は厳守してくださいね。
とりあえずスケジュールを組み立てて実践してみる
仕事とプライベートの時間を分けたら、とりあえずのスケジュールを組み立ててみましょう。
最初はその通りにできなくても構いません。実際にやってみて、想定した予定とどの程度食い違うかを確かめ、改善点を洗い出すのです。
例えば、どうしても集中力の切れる時間帯があるなら、そこは休憩時間として最初からスケジュールに組み込むといった対策がありますね。
各作業にデッドラインを設けるのも有効です。スケジュール通りに作業が進まなかったとしても、◯時までには絶対に終わらせるのを守りましょう。ダラダラと取り組む時間が減るはずです。
作業しやすい環境を用意する
自宅の作業スペースが集中しやすい環境かどうかも大切です。初期費用はかかりますが、在宅ワーク用のデスクとチェアは購入しましょう。
多少値が張っても、長時間使っても苦にならない、自分に合ったものがおすすめです。特に、チェアは腰痛や肩こりの予防になるため、こだわってみてください。できれば実際に店舗へ足を運び、直接試してみましょう。
ほかには、デスクには必要最低限のものしか置かない、休憩時間中にはしっかりと休憩するといった対策もありますね。
まとめ
今回は在宅ワークの時間管理について、世間の現状や効果的な方法を解説してきました。
会社と違い、自宅には時間管理の妨げとなる要素がたくさんあります。これらのせいでついつい気を抜きがちで、結果、ムダに作業時間を増やしがちです。
まずは上記の方法を試し、結果を元に試行錯誤しながら、在宅でも生産性の落ちない仕事にチャレンジしてみてください。