「プレスリリースを出してもなかなか伸びない」
「会社規模が同じでサービス内容もあまり変わらないのに他社のプレスリリースばかり注目されている」
お悩みの担当者もいるのではないでしょうか。
原因はもしかすると、プレスリリースを出すタイミングにあるかもしれません。プレスリリースは適切なタイミングで出さないと、いくら優れた商品でもメディアに取り上げてもらえません。
それでは、プレスリリースを出すベストなタイミングとはいつなのでしょうか。本記事では、媒体別・内容別にプレスリリースを出すタイミングについて解説します。
目次
プレスリリースは出すタイミングが命！
プレスリリースは出すタイミングにこだわりを持っていなけれません。
メディアには毎日たくさんの企業からプレスリリースが届きます。大量のプレスリリースを一つひとつ丁寧に読み込むのは難しく、大半のものはサッと読む程度になってしまうでしょう。
しかし、常時大量のプレスリリースが送り続けられるわけではなく、プレスリリースが多い時間と少ない時間、多い日と少ない日で差があるのが基本です。そのため、少しでもプレスリリースを読んで自社商品に興味を持ってもらえるように、できるだけプレスリリースが少ない日、少ない時間を狙って出すべきでしょう。
メディアが忙しい曜日や時間帯はNG
少しでもプレスリリースを読んでもらう確率を上げるためには、メディアが忙しい時間帯・曜日を避けるべきです。避けるべき時間帯は夕方過ぎ、曜日は月曜日と金曜日でしょう。
基本的にメディアは一般企業と同じく、9時出社18退勤、週5勤務土日休みです。
そこで、夕方過ぎにプレスリリースを送られても、それをすぐに取り上げられないでしょう。そのため、翌日に後回しにされてしまったり、そもそも退勤前の仕事が増えるからと取り上げてもらえなかったりしてしまいます。
時間に関してはできれば16時前にはプレスリリースを発行しておくのがおすすめです。
曜日に関しては月曜日と金曜日は避けるべき。まず月曜日だと各メディアは金曜日の夜から日曜日の間に送られてきたプレスリリースや、業務上の連絡をチェックしなければいけません。他の曜日と比べて目を通さなければいけない文章の量が多いので、月曜日に配信したプレスリリースは見落とされてしまう可能性が高いです。
金曜日はあと1日働けば休みという状況なので、他の曜日と比べて仕事をセーブして早く帰ろう、体力を温存しておこうと考える人が多い傾向にあります。目を通すプレスリリースの量も他の曜日と比べて少なくなりがちです。
このような理由から、プレスリリースを出す時間帯は16時より前、火曜日〜木曜日が理想でしょう。
【媒体別】プレスリリースを出すのに最適なタイミング
媒体によってプレスリリースを送ってから実際に取り扱うまでの時間に差があります。したがってメディアに取り扱ってもらうには、自社商品がトレンドに乗っている時期に、メディアに自社商品を取り扱ってもらえるように、掲載時期を逆算してプレスリリースを出すことが大切です。
それでは、媒体ごとのプレスリリースを出すのに最適な時期を見ていきましょう。
Webメディア
Webメディアは他の媒体と比べて、プレスリリースを出してから取り扱ってもらえるまでの時間が短く、最短だと当日でも大丈夫です。そのため、Webメディアの場合はあまりタイミングを意識しなくてもよいでしょう。
ただ、掲載メディアを狙い撃ちしたい場合もあるかもしれません。そんなときはそのメディアだけ先にプレスリリースを送る、個人的に接触を試みるなど、1つのメディアを優遇する姿勢を取れば、掲載してもらえる可能性が高くなります。
テレビ
テレビだと、内容にもよりますが、基本的には2ヶ月前が目安です。そこから企画会議を通れば自社商品がテレビで取り扱われます。ただ、取り扱われる時期に関しては、テレビ局や番組のジャンルによっても異なるので、取り扱ってもらいたい番組に関する情報収集を入念に行ってプレスリリースを出しましょう。
また、ニュース番組の場合はとにかく情報の新鮮さが求められます。そのため、ニュース番組のみは、放映6〜7時間前がプレスリリースを送る目安と言われています。早すぎたら他の話題に持っていかれてしまう可能性がありますし、遅すぎると企画会議で取り扱ってもらえません。したがって、ニュース番組を狙いたいなら6〜7時間前を心がけましょう。
新聞
新聞と言っても日刊紙や月刊紙、不定期紙と様々です。日刊紙は新鮮な情報が求められるため、前日〜1週間前が目安となるでしょう。
月刊紙だと、1ヶ月分の情報を掲載するので、日刊紙よりも時間をかけて企画・構成が行われるので、余裕を持ってプレスリリースを出すことが大切です。したがって、月刊誌は大体2ヶ月前を目安とするとよいでしょう。
そして不定期紙は月刊紙よりも時間をかけて企画・構成が行われており、中には半年以上前から企画会議が始まっているものもあります。そのため、大体2ヶ月前〜半年前にはプレスリリースを出しておきましょう。
雑誌
雑誌も新聞同様に、発行頻度によってプレスリリースを出すタイミングが異なります。週刊誌や月刊誌の場合は2ヶ月前を目安にプレスリリースを出しておくと無難でしょう。
注意すべきなのが専門誌です。専門誌だと、どんな特集を組むか企画が組まれているケースも少なくありません。その特集の掲載時期までに、担当者に自社商品を知ってもらわないといけないので、掲載して欲しい時期の半年前を目安にプレスリリースを出しましょう。
雑誌の内容は、時期によって異なるので、編集者とのコミュニケーションが大切になります。積極的にコミュニケーションを取って情報収集を行うと同時に、プレスリリースを出す前に自社商品の情報を話しておくなどして売り込んでおきましょう。
【内容別】プレスリリースを出すのに最適なタイミング
プレスリリースは内容によっても出すのに最適なタイミングが異なります。これは情報の発信が早すぎて実際にメディアで取り扱われたタイミングだとユーザーの興味を得られなかったり、逆に遅すぎて旬の話題に乗り遅れてしまったりするためです。
したがって、プレリリースは内容ごとに適切なタイミングを把握しておくことが大切。それでは、内容別のプレリリースを出すのに最適なタイミングを見ていきましょう。
新規事業やイベント
新規事業やイベントは2週間前を目安にプレスリリースを出すのがおすすめです。ただ、新規事業やイベントに関しては、1度情報を届けるだけではなかなか興味を持ってもらえません。
そこで、2週間前あたりから少しずつ情報を小出しにして、サービスに興味を持ち始めているユーザーから「次はどんな情報が出てくるのか」というワクワク感を持ってもらえるような宣伝方法を取りましょう。
新商品、新サービス
新商品・新サービスに関する情報は、1週間前を目安にプレスリリースを出しましょう。
新商品は話題性が大切。万が一情報の発信が早すぎると、ユーザーの頭から自社の商品・サービスが忘れられている可能性があります。時間に余裕を持って、いつでもプレスリリースを出せる体制を整えたうえで、ギリギリまで推敲を重ね、1週間前を目安に出しましょう。
調査結果や業績の情報
調査結果や業績の情報に関しては、最新の情報であることが重要となります。したがって、情報がまとまって一般に公開できる状態になったら、すぐにプレスリリースを出しましょう。
メディアに来てほしいイベント
メディアに来てほしいイベントは1ヶ月前にはプレスリリースを出す必要があります。
急にイベントの招待を出されても、メディアの担当者が行けない可能性のほうが圧倒的に高いです。したがって、メディア側が予定を合わせられるように、1ヶ月前を目安にプレスリリースを出しましょう。
イベント事の場合、プレスリリースを受け取る側のメディアが忙しくて、イベントの存在を忘れてしまう可能性も考えられます。そのため、定期的にリマインドのメールを送っておくとよいかもしれませんね。
メディアが取り上げたいと思える内容も心がけよう
これまでプレスリリースを出すのに最適なタイミングについて解説してきましたが、タイミングだけでなく、プレスリリースの内容が第一ということを忘れてはいけません。
プレスリリースはメディアが「この商品・サービスを自社で取り上げたい」と思うような内容を準備する必要があります。万が一ベストなタイミングでプレスリリースを送って、メディアの目に入ったとしても、それに必要な情報が書かれていなければすぐにボツになってしまうでしょう。
プレスリリースを出すにあたっては、メディアに魅力をしっかり伝えられる文章を用意することを最優先にしつつ、これまで解説したベストなタイミングに間に合うように準備を進めましょう。
まとめ：プレスリリースはタイミングが大事！媒体ごと・内容ごとのタイミングを抑えて掲載を目指そう！
プレスリリースは自社商品・サービスがメディアの目に入るように、送付時期・時間を考えなければいけません。また、プレスリリースを出すベストなタイミングは、取り扱ってもらいたい媒体や、プレスリリースの内容によって異なります。
したがって、自社商品・サービスはどんな媒体で紹介してもらいたいか、そもそもプレスリリースはどんな目的で出すのかをよく考えることが、メディアに自社商品・サービスを取り扱ってもらえるかどうかを左右します。
もちろんプレスリリースの内容が悪いと取り扱ってもらえないので、内容が最優先ですが、それに加えてタイミングも意識して、プレスリリースを出してみてください。
