毎月発生する請求書業務は、担当者にとって大きな負担になります。繁忙期にはコア業務が圧迫されることもあるでしょう。
この問題を解決できるのが請求書作成ツール。作成はもちろん、発行や郵送、その後の管理などを一括して行えるため、業務効率を大幅にアップさせられます。
とはいえ「種類が多くてどれが良いかわからない」とお悩みの方も多いはず。何がどう違うかわかりにくいですよね。
そこで、今回は請求書作成ツールについて、できることやメリット、おすすめサービスなどを紹介します。
請求書作成ツールでできること
請求書作成ツールの機能として、以下のものが挙げられます。
・書類作成
・請求書テンプレートを提供
・請求書の情報から経営情報を分析
・郵送の印刷や郵送を代行
・書類の保管サービス
書類作成だけでなく、テンプレートの提供や分析、送付、保管なども一括してできるのです。
請求書作成ツールを使うメリット
請求書作成ツールを使う主なメリットは以下の3つ。
請求書の作成から送付までの手間を大幅に削減できる
請求書作成ツールを使うと、作成から送付までの手間が大幅に減らせます。
作成や送付、保存などの機能がついたものが多いため、作成から送付までを1つのツールで迅速に行うことができるのです。
従来であれば、管理や分析、郵送などは別々のアプリで行っていました。請求書作成ツールを導入して細々とした事務作業を一括で行うことにより、作業の効率化や残業の抑制に繋がります。
請求書を一括管理でき、ミスを減らせる
請求書の作成でミスがあれば、取引先とのやりとりに無駄が出るばかりでなく、信頼の喪失にも繋がります。
従来の手入力だと細かい数字の見落とし等が起こりやすいですが、請求書作成ツールであればこうした人的ミスを大幅に減らせます。データを一括管理できるのも大きいですね。
また、ツール導入は業務の効率化にも繋がり、仕事の負担が減減ることで、さらにミスの防止が強化されます。
セキュリティ性を高められる
請求書には顧客に関する情報も多く記載されています。そのため、もし情報を漏洩してしまうと、信頼を無くしてしまいます。
セキュリティ面がしっかりした作成ツールを使えば、情報が漏れる心配もありません。きっちりと情報を管理して、顧客との信頼関係を築きましょう。
おすすめの請求書作成ツール7選
次に、おすすめの請求書作成ツールを7つ紹介します。どのツールを使おうか悩んでいる方は参考にしてください。
Misoca
画像:Misoca
「Misoca」は知名度が高く、導入実績も幅広い請求書ツールです。Webサービス運営会社やWebサイト制作・デザイナー、イラストレーター、コンサルティング、マーケティングなど、さまざまな業種が利用しています。
機能としては、書類作成・送付・管理といった基本的なものから外部サービスとの連携まで豊富に揃っています。郵送にも対応しており、請求書の印刷から発送までをワンクリックで実行可能です。
【料金表】
無料プラン
・無料
・月間作成5通まで
・個人向け
プラン15
・年間8,000円(現在キャンペーン中にて1年間無料)
・月間作成15通まで
・小規模の法人、請求書数が多い個人向け
プラン100
・年間30,000円(現在キャンペーン中にて1年間無料)
・月間作成100通まで
・複数人で管理したい法人向け
freee
画像:freee
「freee」の特徴は、請求書業務を含む会計全般を管理できること。会計ソフトで有名なfreeeの強みを活かせます。
請求内容を自動で帳簿付けできるのが便利ポイント。毎月の負担を大幅に減らせますし、入力漏れや記入ミスも起こりにくくできます。確定申告機能も付いていて、日頃の業務から年度締めまで、これ1本で行えます。
【料金表】
スタータープラン
・年間11,760 円
・必要最低限の機能と確定申告も済ませたい方向け
スタンダードプラン
・年間23,760 円
・日々の経理から確定申告まで全て行いたい方向け
MFクラウド請求書
画像:MFクラウド請求書
「MFクラウド請求書」では請求書発行を自動化でき、発行漏れを防げます。また、従来なら表計算ソフトでやっていたCSVやメール送信、郵送などの作業を一括でできます。
郵送にも対応していて、ワンクリックで印刷から発送まで実行できます。
導入業種としては、メディア関係、教育関係、福祉、製造などで「業務効率化に繋がった」「負担が減った」など評判は良いです。
【料金表】
スモールビジネス
・年額プラン2,980円/月、月額プラン3,980円/月
・小規模の法人向け
ビジネス
・年額プラン4,980円/月、月額プラン5,980円/月
・中規模の法人向け
・1か月無料お試し期間あり
エンタープライズ
・料金についてはお問い合わせ
・大規模の法人向け
board
画像:board
「board」の主な機能は、書類作成・管理・送付・分析など。請求処理はまとめて行い、より効率化できるのが特徴です。分析や予測も得意としており、書類データをもとに売り上げを予測できます。
郵送にも対応おり、画面上で依頼や印刷を完結できます。
導入実績は、IT企業が全体の3割前後、コンサル・マーケティング・デザイン・士業・メーカー・商社・教育・医療など幅広い業種で使われています。
【料金表】
Personal
・月額980円
・個人向け
Basic
・月額1,980円
・個人、法人向け
Standard
・月額3,980円
・個人、法人向け
Premium
・月額5,980円
・個人、法人向け
Makeleaps
画像:Makeleaps
「Makeleaps」のスタンダードなプラン内容は、これまで述べてきたものと同じく、書類作成、送付、管理などです。郵送代行機能により、印刷から発送までもノンストレスに完結します。
他製品との連携も可能で、kintoneやSlack、会計ソフトのデータを取り込むことができます。手入力の必要がなくなるのは便利ですね。
【料金表】
無料プラン
・0円
・試してみたい人向け
個人プラン
・月額500円
・取引件数は少なめの方向け
法人プラン
・月額800円
・送付件数が多い企業様向け
エンタープライズプラン
・月額25,000円/社
・取引社数やユーザー数が多い大企業様向け
らくらく明細
画像:らくらく明細
「らくらく明細」の主な機能は、作成・管理・送付などです。Web発行機能があるため、郵送よりも迅速に請求書を届けられます。
さらに、Webに加えて、FAX送信機能もあります。ニーズに合った方法で取引先に請求書を送れるので便利です。郵送にも対応しており、簡単に依頼ができます。
導入企業は、メーカー、教育、IT、建設、福祉など幅広く、「業務時間が短縮された」「負担が減った」などの良い評判が見られます。
【料金表】
基本プラン
・初期費用100,000円~+月額費用24,000円~
・公式サイトで料金シミュレーションができる
Zoho invoice
画像:Zoho invoice
「Zoho invoice」の基本機能として、書類作成、送付、管理があります。請求書は多言語、複数通貨に対応しており、それぞれの国の通貨での取引が可能です。経費管理や郵送機能もついています。
Zoho invoiceの大きな特徴は、請求書のデザインの美しさ。豊富なテンプレートからブランドに合ったイメージのものを選べます。
【料金表】
無料プラン
・0円
・最大顧客数5人
ベーシック
・月額1,080円
・最大顧客数50人
スタンダード
・月額 2,280円
・最大顧客数500人
プロフェッショナル
・月額3,480円
・最大顧客数無制限
請求書作成ツールの選定ポイント
作成ツールを選ぶ際のポイントを3つ紹介するので、参考にしてください。
自社の経理ソフトと連携できるか
既に経理ソフトを使っている場合、連携して使用できるのかを確認しておく必要があります。
連携できずにデータの整理をしなければならなくなると、多くの時間が必要になってしまいます。後々の手間をなくすためにも、ソフトとの連携については入念に確認しておきましょう。
操作しやすいUIか
操作がしやすいUIであるかということも大切です。UIとは「ユーザーが接触する部分」のことで、画面に表示される文字やイラストなどは全てUIということになります。
操作がしにくいUIは画面がごちゃごちゃしていて必要な情報が見つかりにくく、業務が滞ってしまいます。作成ツールを選ぶ際には、操作がしやすいか、必要な情報は見つかりやすいかを考えながら選びましょう。
セキュリティ対策は万全か
セキュリティ面も重要です。
請求書には取引先の情報がたくさんつまっています。万が一情報が漏れてしまうと、一発で信頼はなくなってしまいます。
そのため、作成ツールを選ぶ際には、どのようなセキュリティ対策がされているのか確認するようにしてください。
まとめ
今回は、請求書ツールを使うメリットや選び方のポイント、そしておすすめの請求書ツール7選をご紹介しました。請求書ツールを購入する際は、今回ご紹介したことをぜひ参考にしてください。