「あの言葉ってどんな意味だっけ?」と感じたことを調べたいときや今日の天気が知りたいとき、ちょっとした計算をしたいとき、Googleアシスタントがあれば、喋りかけるだけで情報を得ることができます。
Googleアシスタントは、あなたが知りたいことを瞬時に検索してくれたりスケジュールを教えてくれたりする、便利なAIアシスタントです。GoogleというとAndroidのみの機能と思う方もいるかもしれませんが、2017年5月にiOS用アプリもリリースされ、2020年現在ではAndroid・iOS両方で使用できます。
当記事では、Googleアシスタントでできることや設定方法などを解説していきます。
この記事を読み終わる頃には、Googleアシスタントの機能を日常で使いこなせるようになるでしょう。
Googleアシスタントとは?どんなスマホアプリ?
Googleアシスタントとは、Googleが開発したAIアシスタントのアプリです。
ユーザーの声に反応し、天気やニュースの情報提供、ToDoリストの作成、予定のリマインドなど日常生活やビジネスシーンでの利便性を向上させてくれます。
対応OS・バージョン
Googleアシスタントは、iOS(iPhone,iPad)、AndroidOSに対応しています。
iPhone・iPadで利用するには、
- iOS10以降のバージョン
- 端末に対応言語が設定されていること
- 端末にGoogleアシスタントアプリがインストールされていること
この3つの条件が必須となります。
Androidで使用する条件は以下のとおり。
- Android6.0以降:購入時に端末へ導入済み
- Android5.0:GooglePlayよりインストール
- Android5.0以前:未対応
Android端末でも過去機種は対応していないので、アプリを利用する前に、端末の[設定]→[端末情報]→[Androidバージョン]からバージョンを確認しておきましょう。
Androidのタブレット端末はバージョン7.0以降に対応しています。
Googleアシスタントの特徴
Googleアシスタント最大の特徴は、高い音声認識能力です。
性能やサービスにおいて、Googleアシスタントと比較されるのがSiri・Alexa・Cortanaの3種類。アメリカのベンチャー企業Loup Venturesが行った、各AIスピーカーへ質問・回答テストの結果、Googleアシスタントが最も正答率が高いという結果が出ました。
約800個の質問をしたときの各スピーカーの正答率がこちらです(*)。
- Googleアシスタント:87.9%
- Siri:74.6%
- Alexa:72.5
- Cortana:63.4%
Googleアシスタントは、人と会話する感覚でストレスなく使用できるのです。
:LoupVenturesによるAIスマートスピーカーIQテスト
Googleアシスタントでできること
便利なGoogleアシスタントは、どうせなら各機能を把握して使いこなしたいですよね。ここからはGoogleアシスタントにできる主な機能7つを解説します。
Google検索
「●●の意味は?」「●●はどんな人?」と質問すると、その言葉の意味や人物について教えてくれます。
検索結果は、Googleで上位にあるページやWikipediaからの情報を元にしていることが多くなるようです。
スマホで検索するよりも手軽で、知りたいことを音声だけで調べられるのが便利さのポイントです。
天気や時間の確認
「今日の東京の天気は?」「今何時?」と聞くと、その地域の天気予報や今の時間を確認できます。
スマホを見ればわかることですが、身支度をしているときや家事・育児で手が離せないときに便利です。
自分が住んでいる国・地域だけではなく、海外の現地時間も教えてくれるので、海外の相手と連絡をしたいときにも役立つでしょう。
予定のリマインド
「5分後に『メール送信』ってリマインダー設定して」と言うと、Googleアシスタントに伝えた内容を、指定した時間にリマインドしてくれます。
忘れないと思っていることでもつい忘れてしまうとき、このリマインド機能が役に立つでしょう。
時間と用件をセットでリマインドしてくれるため、有効に活用することで頭のなかを整理し、目の前の作業に集中できそうです。
音楽を聴く
「●●(アーティスト名)の曲を流して」「●●(曲名)が聞きたい」と言うと、YoutubeやGooglePlayMusic、Spotifyなどから音楽を再生してくれます。
GooglePlayMusic、Spotifyなどの音楽配信サービスを利用するときは、事前に登録やインストールが必要となりますが、Youtubeでは登録の必要はありません。
特定のアーティストや曲名を指定しなくても、J-POP、ロックなどのジャンルや、癒やしの音楽といった音楽のテイストでも、希望に添った音楽を流してくれます。
気分転換をしたいとき、睡眠前のリラックスタイムに最適です。
電卓機能
「1,500円+350円は?」「120人から5人を引いたら?」と聞くと、Googleアシスタントが瞬時に計算し、音声で答えを教えてくれます。
電卓がないときやパソコンで作業をしているとき、手を使わずに計算できる非常に便利な機能です。
「1,200円の108%は?」というように1,200円に8%の消費税がかかったときの金額もすぐに教えてくれるので、おつりの計算や出費した金額を把握したいときにも役立ちます。
目的地までの時間・経路の提示
「ここから●●までの経路は?」「●●から××への経路は?」と聞くと、Googleマップで経路と時間、交通状況を教えてくれます。
電車で移動したい場合は、「ここから●●まで電車へ行きたい」と伝えれば、最寄り駅と乗り換え回数、所要時間、金額を教えてくれるため、行き方を確認したいときなどに便利です。
会話・子ども向け機能
大人が日常生活やビジネスシーンを便利にしてくれるGoogleアシスタントには、子どもが楽しめる機能も多く搭載されています。
「今日が誕生日です」→ハッピーバースデーを歌う
「なぞなぞを出して」→なぞなぞやクイズを出題する
「キティちゃんと話したい」→ハローキティによるゲーム・歌が楽しめる
ほかにもじゃんけんや星座占い、動物の鳴き声など、子どもを飽きさせない機能が充実しています。
Googleアシスタントの起動方法・使い方
ここからは、Googleアシスタントの使用方法を手順に沿って紹介します。無料で簡単に設定できるので、試してみてください。
①まずはアプリをインストール
Googleアシスタントが導入されていないスマホをお持ちの方で、iPhone・iPadユーザーはAppStoreからGoogleアシスタントをインストールしましょう。
Android5.0の方はGooglePlayよりインストールできます。
Android5.0以降のバージョンの端末を使用している方は、すでにGoogleアシスタントが導入されているためインストールする必要はありません。
②アプリを開いて初期設定をする
次にGoogleアシスタントのアプリを開いて、使用できるように初期設定を行います。
Googleアシスタントの初期設定は、自分の声を登録するだけという非常に簡単なものです。
Googleアカウントを作成していないiPhoneユーザーの方は、事前に作成しておく必要があります。
1.端末のホームボタンを長押し
2.右下のコンパスアイコンをタップ
3.右上の丸いアイコンをタップ→[設定]→[アシスタント]の順にタップ
4.[アシスタントデバイス]をタップしGoogleアシスタントを[オン]にする
5.[VoiceMatch]をタップ→「OK Google」と言い自分の声を認識させる
1.Googleアシスタントのアイコンをタップ
2.右下のコンパスアイコンをタップ
3.右上の丸いアイコンをタップ→[設定]→[アシスタント]の順にタップ
4.[アシスタントデバイス]をタップしGoogleアシスタントを[オン]にする
5.[VoiceMatch]をタップ→「OK Google」と言い自分の声を認識させる
上記の初期設定では、最初に音声登録をした本人の声にしか反応しません。
ほかの人がGoogleアシスタントに話しかけても認識しないため、自分以外の声も認識させたいときは、あらかじめ声を設定しておきましょう。
設定手順は、初期設定で行った[VoiceMatch]をタップし、登録したい人の声で「OK Google」と話しかけるという流れになります。
③設定完了後は「OK Google」と言えばいつでも起動
上記の設定が完了したあとは、「OK Google」と話しかければ、上記で紹介した検索や天気などの機能が使用できます。
Googleアシスタント機能をオフにしたいときは、以下の手順で再設定しましょう。
1.「OK Google」もしくはホームボタン長押しで右下のコンパスアイコンをタップ
2.右上の丸型のアイコンをタップ→設定→アシスタントの順にタップ
3.アシスタントデバイスでデバイス選択→Googleアシスタント【オフ】にする
この設定をすることで「OK Google」の声に反応しなくなります。
まとめ
Googleアシスタントの機能を使いこなせるようになると、より便利で楽しい日常をおくることができます。また、ビジネスシーンにおいても心強いパートナーとなることでしょう。
基本的にはiOS・AndroidどちらのOSにも対応しているため、スマホを持つ多くの人がGoogleアシスタントの機能を試すことができます。
機能の種類は幅広くAIが日ごとに進化していくこの時代では、さらにGoogleアシスタントも成長を遂げ、今以上に便利な世の中なりそうです。
まずは一度Googleアシスタントを起動して、「OK Google」と声をかけてみましょう。