経理業務を効率化するには？無駄な作業の削り方やシステム化などについて解説

作業が煩雑になりやすく属人化しやすいことから、経理業務は改善に乗り出しにくい分野といわれています。

ルーティン作業が多い分、無駄もルーティン化してしまっている可能性があり、それが積もり積もって生産性を下げているかもしれません。

それでは、どのようにすれば無駄を洗い出して改善できるのでしょうか？

本記事では経理の業務効率化について、手順や方法などを解説します。一度改善できれば高効率な状態でルーティン化できるので、ぜひ参考にしてみてください。

経理業務でよくある課題

業務を効率化する前に、解決すべき課題を把握しておきましょう。よくあるのは次の通りです。

• 作業が煩雑になりやすい
• アナログな業務が多い
• 人材不足になりやすい
• 業務が属人化しやすい

毎日の記帳に始まり、請求書発行や給与計算、経費精算、そして年末調整や決算など、経理の仕事は多岐にわたります。紙ベースの作業もまだ多いため、承認にも時間がかかり、なにかと煩雑になりやすいのです。

そして、経理部門は利益を直接生み出さないため人員が補充されにくく、少ない人数で膨大な作業をこなさなければならないケースが多々あります。専門的な知識が必要なだけに属人化も起こりやすく、特定の担当者に頼り切るという非効率かつ不安定な状態に陥りがちです。

経理業務を効率化する手順

もちろん、上記の課題が当てはまらない企業もあれば、複数の課題を抱えている企業もあるでしょう。自社の課題を発見し解決するにはどうすれば良いのか、手順を解説していきます。

①業務をひとつひとつ書き出す

まずは業務をひとつひとつ書き出します。

効率化を図るのは、日次や月次の業務がメインになると思われます。それらを大まかなレベルで、例えば「記帳」「経費精算」「給与計算」のように羅列していきましょう。

②それぞれの業務フローをまとめる

次に、先ほど挙げた各業務ひとつひとつの業務フローをまとめましょう。

まず、どのようなタスクをどういった順番で進めていくのかを時系列順に並べます。エクセルなどの表に入力していくとわかりやすくなります。

③各作業をECRS（イクルス）の法則に照らし合わせる

「ECRSの法則」は「Eliminate（排除）」「Combine（統合）」「Rearrange（交換）」「Simplify（簡略化）」の4要素からなる、業務改善の代表的なフレームワークです。

②までで整理した作業のうち重要度の高いものから、上の項目に照らし合わせて改善点を探っていきます。改善効果はE＞C＞R＞Sですので、はじめに無駄を洗い出していきましょう。

④改善方法を企画し実行する

改善点が見えたら、具体的にどのように改善するのかを企画、実行します。次の章から改善方法の例を紹介するので参考にしてみてください。

経理業務を効率化する方法：①IT導入

ここからは、経理業務を効率化する方法を解説していきます。

一つ目はITの導入です。例えば、会計システムや経費精算システム、給与計算システムなど。

統合されたソフトウェア上で業務を完結させられるため、入力や集計の工数を大幅に削減でき、ミスの防止にもつながります。税制や法令の改正に自動で対応してくれるソフトもあるので、毎年仕様を変更する手間がかかりません。

今回はクラウド会計ソフトにフォーカスし、おすすめのサービス3つを紹介します。

クラウド会計freee

画像：クラウド会計freee

「クラウド会計freee」は簡単な操作性が魅力の、初心者でも使いやすい会計ソフトです。業務の属人化が問題になっている場合、最小限の引き継ぎと慣れで解決を図れるでしょう。

銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込んでくれるほか、事前に登録したルールに従って仕訳までしてくれるという、帳簿付けの完全自動化が可能なのもポイント。経理担当者の少ない小規模事業者にもおすすめです。

【利用料金プラン】

上記プランはすべて初期費用0円で、さらに30日間無料で利用可能です。まずはこの期間に使用感を試してみてはいかがでしょうか。

【クラウド会計freeeのサービス詳細はこちらから】

マネーフォワードクラウド会計

画像：マネーフォワードクラウド会計

次は「マネーフォワードクラウド会計」です。金融機関レベルの強固なセキュリティや、他社製品やエクセルからの乗り換えサポートなど、安心して利用できるクラウド型ソフト。

人工知能（AI）がデータを元に勘定科目を提案してくれる上、AIの学習効果により使えば使うほど作業がどんどん楽になります。

【利用料金プラン】

こちらも初期費用0円で1ヶ月間無料で利用可能ですので、ぜひ一度試してみてください。

【マネーフォワードクラウド会計のサービス詳細はこちらから】

弥生会計

画像：弥生会計

3つ目は「弥生会計」。
知識や経験がない初心者でも使いこなせることを追求して作られており、21年連続売上実績NO.1と、実績も歴史もあるソフトです。

インストール型・クラウド型の両方を展開していますが、インストール型はWindowsのみの対応なので、Macの場合はクラウド型の「弥生会計オンライン」を利用する必要があります。

【利用料金プラン】

弥生会計オンライン（クラウド型）

弥生会計20（インストール型）

クラウド型のセルフプランは初年度1年間無料です。自社に導入すべきか、じっくりと検討できますね。

【弥生会計のサービス詳細はこちらから】

経理業務を効率化する方法：②アウトソース

経理業務を効率化する方法の2つ目は、アウトソースです。

経理には専門性が求められるので、経験やスキルを持つ人にお任せしたいですよね。そこで頼りになるのがオンラインアシスタント。厳しい選考をクリアした優秀な人材が、リモートで業務をサポートしてくれるサービスです。

「繁忙期だけサポートしてほしい」「経理業務をすべて任せたい」など、自社の状況に合わせて業者を選ぶと良いでしょう。次に、おすすめの3社をご紹介します。

フジ子さん

画像：フジ子さん

本ブログを運営するオンラインアシスタント「フジ子さん」でも、経理業務を代行しています。

弊社の一番の特徴は、業界平均の半額ほどというリーズナブルさです。例えば月30時間実働のプランだと、相場が12～15万円/月なのに対し、フジ子さんなら6.9万円/月。人件費を大幅に抑えられます。

もちろん料金だけではなく、経験豊富なスタッフによる高品質な業務も好評で、クライアントの96％にサービスを継続利用していただいています。

導入検討のために2時間の無料トライアルを実施していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

【利用料金プラン】

【フジ子さんのサービス詳細はこちらから】

メリービズ

画像：メリービズ

次は「メリービズ」。
経理業務に特化したオンラインアシスタント会社で、スタッフには簿記3級以上かつ経理の実務経験保有と、キャリアのしっかりした人だけが採用されます。

また経理代行だけでなく、業務全体のコンサルティングも行ってくれるので、特に経理部門が順調に回っていない会社や、起業したばかりの会社にとって頼れるパートナーになるはずです。

料金は事業規模や業務内容によって異なるため、まずは無料見積もりを依頼しましょう。

【メリービズのサービス詳細はこちらから】

CASTER BIZ accounting

画像：CASTER BIZ accounting

3つめは「CASTER BIZ accounting」です。

簿記2級以上所持・実務経験5〜20年以上のプロフェッショナルが、効率的かつ迅速に業務を遂行してくれます。事務処理以外にも、顧問税理士とのやり取りや会計ソフト新規導入の提案など、経理業務全体をサポート。自社の経理部門をすべてお任せできます。

【利用料金プラン】

【CASTER BIZ accountingのサービス詳細はこちらから】

まとめ

本記事では、経理業務を効率化する方法をご紹介してきました。

早急に実行するのは難しいかもしれません。しかし、恩恵は大きいので、ぜひ積極的に検討してみていただければと思います。

上記の方法以外ですと、キーボードのショートカットを覚えたり、資料のペーパーレス化を進めたりといった小さな取り組みもあります。これらも同時にチャレンジしてみるのも良いでしょう。