あなたの会社では、優秀な人ほど突然辞めるという事態が起きていませんか?
実際に多くの企業では、
「期待していた新人が突然辞めてしまった…」
「新しい仕事を任せようと思った社員が辞めた…」
といった事態が起きているようです。
普通に考えると、優秀な人ほど仕事を頑張るイメージがありますが、実際はなぜ優秀な人ほど突然辞めてしまうのでしょうか?
実は何の前触れもなく辞めたように見えても、しっかりとした理由があり、サインも出しています。
そこで今回は優秀な社員が急に退職する理由と、「辞めたくない」と思われる職場の特長について解説していきます。
退職者予備軍を見抜くためのチェックリストと、そのリストに該当している場合の改善方法も併せてご紹介します。
優秀な人ほど突然辞めてしまう5つの理由
なぜ優秀だった社員が急に辞めいくのか?
その理由は以下の5つが考えられるので、一つずつ見ていきましょう。
✔ これ以上の成長が見込めない ✔ 優秀な人に仕事が集中する ✔ 会社のビジョンや方向性が分からない ✔ 評価に不満がある ✔ 尊敬できない上司がいる |
これ以上の成長が見込めない
まず優秀な人ほど自己成長意欲が強く、
「もっとスキルが身に付く仕事がしたい」
「自分が成長的できる環境に身を置きたい」
と常に考えています。
それにも関わらず、新しいことにチャレンジさせたり、ある程度の裁量権をふるって仕事に取り組んだりできないような環境では、優秀な人ほど物足りなさを感じて、突然辞めてしまいます。
優秀な人に仕事が集中する
優秀な人は仕事が早いイメージがありますが、そのせいで優秀な人にばかり仕事が多くなってないでしょうか?
例えば優秀な社員Aさんと普通の社員Bさんに、同じタスクを担当させたとします。
● 優秀な社員のAさんは、仕事も早いので1日10個のタスクを完了させた
● 普通の社員のBさんは、半分の5個のタスクしか完了しなかった
上記のような状況が起きると、必然的に仕事の早いAさんに作業が集中します。
すると次第に優秀な社員のAさんは、
「自分だけたくさんの仕事をしている…」
と不満を感じて突然辞めてしまう事態に発展します。
会社のビジョンや方向性が分からない
入社した直後は、目の前の業務をこなすのに夢中で、会社のビジョンや方向性を意識することはあまりないでしょう。
しかし仕事にも慣れてきて、周囲の状況にも意識が向くようになると、
「この会社でどのように成長するべきか?」
「この会社が目指しているものは何なのか?」
といったことにも注目し始めます。
そうなった時に会社のビジョンと自身の将来像が一致しなかったり、企業が目指している未来が何なのか分からなかったりすると、優秀な社員であっても突如退職することがあります。
評価に不満がある
会社において優秀と言われている人は、他の社員よりも優れた結果を出しているはずです。
しかし年功序列の風習が強かったり、正当な評価基準が設けられていないと、
「自分より仕事ができないのに年齢だけで出世した…」
「他の社員より売上が2倍も多いのに給料は同じ…」
といった不満が溜まって、優秀な人は突然辞めることがあります。
尊敬できない上司がいる
どんなに自分自身が優秀でも、上司に尊敬できない人がいれば、様々な不満が生まれるものです。
以下のような上司がいるような会社では、
● 気に入った社員ばかり目にかけている
● 自分に媚びを売る人ばかり仕事が与えられる
● 仕事のできに関係なく気に入らないと罵倒する
優秀な人材が育つことがなく、優秀な人材が入社しても芽が出ることなく辞めてしまうでしょう。
優秀な人に「辞めたくない」と思わせる職場の特徴5選
続いては優秀な人が「辞めたくない」と思うのはどのような企業なのか?
以下の5つが考えられるので、詳しく確認していきましょう。
✔ 成長する機会が与えられる ✔ 正しい評価ができる体制が整っている ✔ 会社のビジョンや方向性が明確 ✔ 裁量権を与えている ✔ 平気で部下を潰す上司がいない |
成長する機会が与えられる
まず優秀な人は自身の成長を強く望んでいます。そのため、社員の成長を支援する研修や能力開発といった制度が充実している会社なら、「辞めたい」と思われないでしょう。
業務に関しても社員に裁量権が与えられていると、成長に繋がるので優秀な人が辞めない企業では実施しているケースが多くあります。
正しい評価ができる体制が整っている
良い職場というのは社員が良い仕事をしたら、その都度功績を認めて、言葉だけでなく昇給や昇格といった待遇で評価します。
会社のビジョンや方向性が明確
優秀な社員が残る企業は5年後や10年後といった遠い未来であっても、どんな組織を目指すべきなのか明確に決めています。そして将来のビジョンを会社全体で共有をして、その目標に向かって日々仕事をしています。
仕事以外にもコミュニケーションを取っている
社員が辞めない会社では、上司が部下に対して仕事以外でもコミュニケーションを取っています。上司の方は、時には部下と一緒に食事をするなどして、色々な話を聞いてみましょう。信頼関係も築けるはずです。
平気で部下を潰す上司がいない
良い職場というのは、優秀な上司がいる会社です。そのため、平気で部下を潰すようなこともしません。
ちなみに私が以前いた企業では入社当日に、「今まで何人も辞めてきたから、君もいつ辞めても良いから」といわれたことがありました。
そんなことを言う上司の下では働きたくありませんよね?
良い企業なら部下を平気で潰すような言動はしません。
退職者予備軍を見抜くためのチェックリスト
最後は退職者予備軍を見抜くためのチェックリストを作成したので、その表を使って対処していきましょう。
使い方ですが、チェックリストに当てはまるものの中から、緊急度と実行しやすさの2軸で評価し優先順位を付けて、改善していく流れで使ってみましょうね。
チェック項目 | 当てはまる | どちらでもない | 当てはまらない |
仕事の依頼を断るようになった | |||
遅刻や早退が増加した | |||
飲み会に参加しなくなった | |||
不満や愚痴が増えた | |||
会議などで発言しなくなった | |||
机を綺麗にし始めた |
「仕事の依頼を断るようになった」場合の改善方法
新しい仕事の依頼を断るようになったら、現状の仕事量が必要以上に多いと感じている可能性が高いです。
仕事量が多いと感じてしまう場合の多くは、無駄なタスクが多く、本来向かい合うべきである「優秀な人が本当にやりたい業務」に集中することができていません。
そうした無駄なタスクの多くを外注化することによって、解決に向かうケースは非常に多いです。
優秀な社員の業務過多な状況を解決してくれるのが、オンラインアシスタントです。
様々な外注業者と比較してもオンラインアシスタントはコストパフォーマンスに優れている点で、注目度の高いサービスとなっています。
とくに、業務の守備範囲が広く、業務効率化のノウハウも豊富な「フジ子さん」は、オンラインアシスタントのなかで特におすすめしたいサービスです。
● 原因:無駄なタスクを抱えており仕事量が多いと感じる
● 改善方法:オンラインアシスタントに外注する
「遅刻や早退が増加した」場合の改善方法
以前より遅刻や早退が増加したなら、仕事に対するやる気が失われているの可能性があります。
その場合は本人がやる気になれる仕事を任せてみると良いでしょう。どんな仕事を求めているのか分からない場合は、話を聞いて確認が必要です。
● 原因:やる気が失われている
● 改善方法:本人のやる気が起きる業務を任せる
「飲み会に参加しなくなった」場合の改善方法
食事を一人で取るようになったり、飲み会などに参加しなくなったりしたら、
「自分には居場所がない…」
「私はこの会社にいてイイのかな…」
と感じているかもしれません。
この状態になっている社員に対しては、積極的に食事に誘ったり、飲み会に誘ったりして居場所を作ってあげましょう。
● 原因:自分の居場所がない
● 改善方法:居場所を作ってあげる
「不満や愚痴が増えた」場合の改善方法
不満や愚痴が増えた場合には、
「もっと良い会社があるのでは?」
「私が活躍できる職場はここではないのでは?」
と、会社に見切りを付けているかもしれません。
この段階では転職活動を開始していない可能性があるので、早いうちに不満を聞いて、解決策を提案しましょう。
与えられている業務内容や給与などの評価に対する不満の可能性が高いので、その点を重点的に話し合ってください。
● 原因:業務のやりがいや給与に不満
● 改善方法:正しく評価して仕事や給与を与える
「会議などで発言しなくなった」場合の改善方法
会議などで発言しなくなった場合には、自分の意見が会社に通らないと悟り、転職を検討しているかもしれません。
この場合は、まず会社に対して一社員の意見が通ることを伝えて、会議などの発言を促しましょう。そして、本当に良い意見であれば、実行することでモチベーションアップを図れるかもしれません。
● 原因:自分の意見を会社は聞いていないと感じている
● 改善方法:発言をさせたうえで、良い意見であれば実行に移す
「机を綺麗にし始めた」場合の改善方法
誰かに注意されたわけでもないのに、机を整理整頓するようになったら、既に転職先が決まり、あとは上司に退職を伝えるだけという状態の可能性が高いでしょう。
この状態になっていると引き留めることは、ほぼ不可能でしょう。ただし、本当に整理整頓をしているだけなら、辞めようとすら考えていないかもしれません。
● 原因:転職先が決まったから整理整頓している
● 改善方法:転職先が決まっているなら説得するのはほぼ不可能
まとめ
ここまでご覧になって、いかがでしたか?
優秀な人ほど突然辞める原因として、
● これ以上の成長が見込めない
● 優秀な人に仕事が集中する
● 会社のビジョンや方向性が分からない
● 評価に不満がある
● 尊敬できない上司がいる
などがあると分かりました。
また社員が辞めない企業では、
● 仕事以外でもコミュニケーションを取る
● 成長ができる制度を導入する
● 正しい評価ができる基準を儲ける
● ビジョンや方向性が明確
● 上司が部下を潰さない
といった特長がありました。
もしも、あなたの企業で優秀な社員が突然辞めているようなら、チェックリストを使って改善策を講じてみましょう。