自社でアンケートや顧客調査などを行うには、莫大な費用と時間を要します。そのため、リサーチ業務は現代では代行に依頼するのが一般的です。
リサーチ対象や設問といった事前準備の助言もしてくれるので、より精度の高い調査ができます。コストカットとクオリティアップの両方を達成できるわけですね。
しかし、業者によって対応できる範囲が異なりますから、業者をよく吟味しなければなりません。そこで本記事では、リサーチ代行に依頼できる業務内容や、場面に応じたおすすめの代行業者などを紹介します。
目次
リサーチ代行に依頼できるのはどんな調査?
特に人手が足りなくてリサーチ業務まで手が回らない状況だと、リサーチ代行は便利です。ただ、複雑なリサーチ業務に関しては対応していない可能性も。
そこで、リサーチ代行が取り扱っている主な調査を確認していきましょう。
アンケート
アンケート調査では、特定の期間で消費者・不特定多数など様々な条件の人を対象にアンケートを実施します。アンケート調査を通して、顧客などアンケートの対象の行動や思想パターンを理解できるでしょう。
調査方法ははがき・電話・対面・インターネットなど多岐にわたります。
CS調査
CS調査とは顧客満足度調査のこと。CS調査では調査内容からユーザーの自社商品に対する愛着度などを把握し、企業のユーザーの繋がりの強化を狙います。
CS調査を実施すれば、ユーザーの商品選定の基準や不満などがわかるでしょう。そして、調査で得た情報を商品開発に活かすことで、効率よく商品開発に取り組めるようにもなります。
ES調査
ES調査とは従業員調査のこと。ES調査では従業員の仕事への満足度や職場での人間関係などについて調査を行います。
日本は少子高齢化による労働人口の減少が問題視されています。そこで企業は従業員の定着を図るために、従業員満足度を高め、従業員に定着してための施策を実施する必要があるでしょう。
ES調査では企業に対する不満や従業員が感じる企業の魅力などを洗い出すことで、従業員の離職の原因や、採用活動でアピールすべき部分がわかります。
マーケットリサーチ
マーケットリサーチとは、アンケートなどの調査結果をもとに、現在の市場の検証や未来の市場についての予測も行うことを言います。
分析業務は専門的な知識が求められるので多少高くはつきますが、マーケティング担当者の経験が浅い、そもそもマーケティング担当者がいないなどといった場面でマーケットリサーチを依頼できるのは便利です。
Web文献調査
Web文献調査とは、Web上にある論文などの情報を集め、アンケート調査などを実施する必要があるかどうか判断するための、事前準備のような調査のことを言います。
Web上にはたくさんの情報があるので、自力で調査に必要な情報を集めるのは大変でしょう。そこでWeb文献調査を代行してもらうことで、調査の準備に必要な文献の必要な部分を抜き出してもらえます。
リサーチ代行に依頼するメリット
リサーチ代行にリサーチ業務を依頼することで、どんなメリットが得られるのでしょうか。リサーチ代行を利用するメリットを見ていきましょう。
専門的なノウハウを導入できる
リサーチ代行は様々なジャンルのリサーチを行うことで、リサーチ業務の専門的なノウハウを確立させています。
リサーチ業務の中には、アンケート設計など経験豊富な担当者が行わないと難しい業務も存在します。経験豊富なリサーチ代行に業務を依頼することで、効率よくデータの収集・活用ができます。
自社の負担を軽減できる
リサーチ業務は人手も手間も時間もかかります。リサーチ代行に依頼すれば、自社の業務負担も減るでしょう。
自社でリサーチを実施するのに必要な人員を確保するのは、余程の大企業でない限り難しいです。小さい企業や部署が自社でリサーチをしようとすると、集められるデータに限りがあったり、他の業務に割ける時間がなくなってしまったりします。
リサーチ代行なら手間のかかるリサーチ業務を丸投げできるので、その分他の業務に集中できるでしょう。
リサーチ代行におすすめの業者:①専門業者
まずリサーチ業務の依頼先として挙げられるのがリサーチ代行専門業者です。専門業者の例は以下の通り。
・マクロミル
・リサーチワークス
・バルク
・マーケティングイノベーション
・GMOリサーチ
リサーチ専門業者は、独自のノウハウを確立しており、リサーチだけでなく分析や集計もまとめて依頼できるのがメリット。そのため、マーケティング担当者の経験が浅かったり、他の業務が逼迫していてリサーチ業務に手が回らなかったり場面で便利ですね。
リサーチ専門業者では、サービスに登録しているモニターを対象に調査を行います。そのため、不特定多数の一般ユーザーを対象とした調査に向いているでしょう。
ただ、リサーチ専門業者は依頼できる業務の幅が広いのが便利ですが、依頼費用の相場は、大体質問10個で10万円〜と高めなのが難点。
業者の中には料金形態を公表していないところも多いです。特に分析などのオプションを付けると、気づかない間に見積り額が高額になりやすいので気をつけてください。
リサーチ代行におすすめの業者:②調査専門機関
調査専門機関とは、リサーチ代行を依頼するにあたって毎年会費を支払って会員にならないと利用できないサービスを言います。代表的な調査専門機関は以下の通りです。
・日本マーケティング・リサーチ協会
・日本マーケティングリサーチ機構
・社会調査協会
基本的に調査専門機関の会員の種類は正会員と賛助会員の2種類が用意されています。正会員はマーケティングリサーチ業を営む業者のためのものであり、一般は賛助会員に登録することとなります。
年会費の相場は5万円〜10万円程度。個人か法人かでも料金が変わるのが一般的です。
調査専門機関にリサーチ代行を依頼する場合、正確で信憑性の高いデータを集められるのがメリットでしょう。そのため、論文や公的文書に使用するデータが欲しい場面などにおすすめです。
しかも、関連企業を含めるとかなり規模の大きい機関になるので、専門機関なら大規模な調査にも対応できます。
ただ、専門機関が対応できる業務の範囲は基本的に設計〜集計までです。専門業者とは違い、分析までは任せられないことを理解して利用しましょう。
リサーチ代行におすすめの業者:①オンラインアシスタント
欲しいデータの量が少なめで、専門業者や専門機関の依頼額と作業量が見合っていないなどと感じる場合などには、オンラインアシスタントがおすすめ。
代表的なオンラインアシスタントには以下のサービスが挙げられます。
・フジ子さん
・HELP YOU
・ビズアシスタントオンライン
・CASTER BIZ
オンラインアシスタントは時間契約制で、時給は3,000円程度が相場です。そのため、個人を対象にできる簡単なアンケートなどの場合にお手頃価格で依頼できるでしょう。
しかも、オンラインアシスタントに在籍しているスタッフはマーケティング以外にも経理・事務やライター、エンジニアなど多岐にわたります。そのため、リサーチ結果の集計・分析だけでなく、結果をもとにした記事の執筆なども相談次第で柔軟に対応してもらえるのが便利ですね。
まとめ
リサーチは準備に時間がかかりますし、大量のデータを集めても人手が少なければ集計が大変なので、個人や小さい企業が自力で行うのは厳しいでしょう。そうであれば、代行業者に依頼するのが手っ取り早いです。
ただ、業者によって得意とする分野や価格が異なります。リサーチの規模や内容に応じてリサーチ専門業者・リサーチ専門機関・オンラインアシスタントを使い分けましょう。
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