生産性とは?正しい意味・定義を理解して生産性向上のポイントを押さえよう!

仕事をしていると「生産性」という言葉を耳にする機会は多いはず。

「生産性を高めよう」
「生産性のない時間を削ろう」

といった文脈で使われますよね。

しかし、生産性とは具体的にどんな意味かを簡潔に説明できる人は案外少なくて、「仕事の効率」ぐらいに解釈している人が多数です。この機会に正しく理解しておきましょう。

本記事では生産性について、その定義や種類、そして生産性向上のポイントなどを解説していきます。

生産性とは?意味・定義を簡単に

生産性とは、コストに対する成果量の比率のことをいいます。少ないコストで大きな成果を生み出せると、それは生産性が高い状態となるわけですね。

冒頭で出した「仕事の効率」とは似て非なる概念なので、きちんと定義づけておきましょう。

生産性の計算式・公式

生産性を求める公式は、

アウトプット÷インプット

です。

アウトプットは成果量のことで、商品やサービスの産出量・産出額を指します。インプットは投入量とも呼ばれ、要はかかったコストのこと。商品やサービスをつくるのにかかった原材料や人数、時間、設備などがあたります。

では生産性の計算を実際にやってみましょう。例えば、従業員100人で1日に1万個の商品を生産したとします。この場合、アウトプットが商品1万個、インプットが従業員100人です。これを「アウトプット÷インプット」の公式に当てはめると、10,000÷100=100となり、1日に1人あたり100個をつくる生産性があると分かるわけです。

生産性の種類

生産性は「物的生産性」と「付加価値生産性」に大別され、さらにそれぞれが「労働生産性」「資本生産性」「全要素生産性」の3つにわかれます。これらの詳細についてみていきましょう。

物的生産性

物的生産性は、商品やサービスの生産量または販売量をアウトプットとする指標のこと。投入したリソースを使ってたくさん作り、たくさん売るほど生産性が高いといえます。

付加価値生産性

付加価値生産性は、商品やサービスに含まれる付加価値をアウトプットとする指標のこと。

付加価値は売上から原材料費や人件費などを差し引いた利益のことで、粗利ともいわれます。付加価値生産性が高い=効率的に利益を出せているとなるわけです。

ちなみに、国家の生産性を表すGDPは、この付加価値生産性を指します。

労働生産性

前述のとおり、物的生産性と付加価値生産性は、それぞれが「労働生産性」「資本生産性」「全要素生産性」の3つにわかれます。

1つめの労働生産性は、投入した労働量に対する産出量・産出額の比率を表します。算出方法は以下のとおり。

【物的生産性における労働生産性】
1人あたり:産出量・産出額÷労働者数
1時間あたり:産出量・産出額÷労働者数×労働時間

【付加価値生産性における労働生産性】
1人あたり:付加価値額÷労働者数
1時間あたり:付加価値額÷労働者数×労働時間

労働者のスキルアップや業務の効率化により、労働生産性が上がります。

資本生産性

資本生産性は、投入した資本(設備や土地など)に対する成果量の比率を表します。公式は以下のとおり。

【物的生産性における資本生産性】
産出量・産出額÷資本量

【付加価値生産性における資本生産性】
付加価値額÷資本量

ちなみに、例えば最新設備を導入して業務効率を上げた場合、社員1人あたりの労働生産性は向上するのに対し、設備導入費がかかるため資本生産性は下がる傾向にあります。物的生産性と資本生産性の両方を同時に高めるのは難しいのです。

全要素生産性

全要素生産性では、労働量や資本量などのすべての生産要素を合計したうえで、成果量との比率を割り出します。公式は以下のとおり。

【物的生産性における全要素生産性】
産出量・産出額÷(労働量+資本量+原料の量など)

【付加価値生産性における全要素生産性】
付加価値額÷(労働量+資本量+原料の量など)

すべてのインプットを総合した割合を導き出せますが、計算が複雑になりやすい欠点もあります。

生産性向上とは何か?

生産性と同じく、生産性向上もよく耳にする言葉ですよね。生産性向上とは、アウトプットを増やすかインプットを減らすかして、結果としての生産性を高めることをいいます。

現在の日本では、生産性の低さが問題視されています。2018年の段階で、一国のGDPはアメリカ・中国に次ぐ世界第3位なのに対し、国民1人あたりのGDPは26位と、先進国の中でも下位という結果でした。労働者数や労働量の多さで、個人の生産性が低いのをカバーしているだけなのです。

こうなっている理由には、

・非効率的な作業が多い
・1人あたりの労働時間がムダに長い
・価格に対して求められるサービスの質が高すぎる

などが挙げられます。

少子高齢化とともに労働人口の減少が確実視される日本は、いつまでもこの状態を続けられるわけではありません。対策をしなければ、いつか経済大国の地位を手放すことになるでしょう。

生産性向上のポイント

生産性を向上させるには、どんなことを意識して取り組むべきなのか。ポイントを2つ解説します。

何の生産性を上げるのかを明確にする

生産性向上にあたっては、まず業務の全体像を再確認し、課題や問題点をチェックしてから、何の生産性を上げるか明確にしなければなりません

例えば、新規顧客獲得かリピーターのLTV増大かで、生産性向上のための施策やKPIなどが変わってきます。同時に、一度に取り組む対象は絞りましょう。触手を伸ばしすぎると、すべてが中途半端に終わるからです。

仮説と検証を小さく繰り返す

2つめは、仮説と検証を小さく繰り返すこと。

「小さく」というのは、

・短時間だけやってみる
・数人だけでやってみる
・小額でやってみる

という意味。

これで成果が出れば、より長時間取り組んだり、もっと大人数で取り組んだり、予算を増やしたりと、規模を大きくしていきます。

生産性向上を目指すには業務のプロセスや内容を変えていくわけですから、いきなり大規模にやるのは現実的ではありません。小規模スタートの方がスピーディーかつフレキシブルに動け、失敗しても傷は浅く済みます。

この工程を繰り返して実績をつくり、少しずつ規模を大きくしていくことが肝心なのです。

オンラインアシスタントを活用して生産性アップ!

生産性向上の手段の1つに、外注活用があります。

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まとめ

今回は生産性について、その意味・定義や種類、そして生産性向上のポイントなどを解説してきました。

生産性向上はどの企業も抱える課題ですが、まずは生産性そのものへの理解を深めることが大切です。曖昧な解釈では、後に続く方針も施策も、すべてが曖昧になってしまいます。

なお生産性向上については、以下の記事にて詳しく解説しています。ご興味があれば、ぜひお読みください。

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