中途採用がうまくいかない原因とは?よくある理由と解決策を紹介

「自社にあった人材が集まらない」「せっかく採用したのにすぐに退職された」このように、お悩みではありませんか?

採用はともに会社の発展を目指す人を探すための大切な活動。会社の業績アップのためにも、優秀な人材を採用したいですよね。

そこで本記事では、採用がうまくいかない原因と、その解決策を紹介します。

採用活動は年々難しくなっている

近年では採用がうまくいかない企業が増えており、特に中小企業での採用活動は苦戦を強いられています。

まずは、有効求人倍率を見てみましょう。2023年度の有効求人倍率は1.23倍です。

これは求職者1人あたり、1.23の求人を保有していることを意味します。一時に比べて下がってきてはいるものの、求職者優位の市場が続いています。

また、転職サービスdodaの2024年転職人気企業ランキングによると、上位は誰もが知る大企業が占めています。

【転職人気企業ランキング】

1位 トヨタ自動車
2位 グーグル
3位 ソニー
4位 楽天グループ
5位 パナソニック

出典:転職サービスdoda「転職人気企業ランキング」

このような大企業優位な市場では、中小企業が良い人材を確保するのは難しい状況です。

採用がうまくいかないパターンとその原因

採用がうまくいかないパターンと、その原因を紹介していきます。

・求める人材が来ない
・応募者が集まらない
・選考途中で離脱される
・採用後にすぐ退職される

求める人材が来ない

応募者は多くても、自社が求める人材が来ないと採用はうまくいきません。自社の理念にあった人材や、自社が求めるスキルをもった人材を確保できないと、悩んでいる企業は多いです。

企業が求める人材を確保できない原因は以下のようになります。

・採用したい人物像を明確に示さない
・就活市場と自社の市場価値を考えたターゲット設定ができていない
・適切な媒体で採用活動ができていない

特に、求める人物像がふわっとしたままで採用活動をしてしまうと、自社が求める人材とズレた求職者ばかり集まってしまいます。

応募者が集まらない

そもそも応募者が集まらないと採用活動はできません。一般に、人材確保のためには採用人数の約20倍の応募者が必要です。

応募者が集まらない場合、

・中途では優秀な人材が市場にでてきにくい(SNSでヘッドハンティングされるため)
・新卒のように決まった時期に就活をしないので、応募のタイミングが難しい
・採用に値する経験・年齢の求職者が少ない

などが原因です。中途の求職者はSNSなどでスカウトされることもあるため、優秀な人材はそもそも市場にでないことも多いです。

選考途中で離脱される

途中まで選考を進めたのに、なぜか途中で辞退されてしまうパターンもあります。

原因としては

・採用担当者に問題がある
・選考スピードが遅いため、応募者を逃がしてしまう
・自社の魅力を十分に伝えられていない

などが考えられます。特に、応募者を確保するためには選考スピードが重要です。履歴書を提出してから面接まで1か月以上かかってしまうと、多くの求職者が離脱してしまいます。

採用後にすぐ退職される

苦労して人材を採用したとしても、すぐに退職されるケースがあります。中小企業庁のアンケート調査によると、中小企業の採用後3年の離職率は約3割となっており、短期離職は多くの中小企業で問題です。

採用後にすぐ退職される場合は

・上司のマネジメントが不十分
・入社後のサポート体制に問題がある
・社風に合わない人物を採用した

などの原因が考えられます。

採用がうまくいかないときに見直すべきポイント

様々な要因により採用がうまくいかないときは、以下のポイントを見直してみましょう。上記のパターンのうちどれが解決できるのかも、解説していきます。

採用の目的を明確にする

まず、採用の目的を明確にしましょう。

採用の目的を明確にすれば「求める人材がこない」という失敗を防げます。例えば「経理担当者が欲しい」「マネージャーの立ち位置の人材が欲しい」などの目的を掲げれば、それにあった人材が応募してきます。

求める人物像を具体的な言葉にする

自社にマッチした人を集めるために、求める人物像を具体的な言葉にしましょう。その際、「スキル」と「思想」両方を言葉にすることが大切です。

例えば、

・スキル:簿記2級をもっていて、経理経験3年以上の方を募集中。
・思想:自分から考えて行動できる積極性のある方を募集中。

このように、スキル・思想の両方からアプローチすることで「求める人材がこない」という事態は防げますよ。

採用手法を選定し直す

採用手法を選定し直しましょう。適切な採用手法を使うことで「応募者が集まらない」ことを防げます。

かつて中小企業の採用活動はハローワークが中心でしたが、採用媒体は多様化しており、様々な採用手法があります。主な採用手法は次の3つです。

・人材紹介会社
人材紹介会社ではキャリアアドバイザーが自社にあった人材を推薦してくれます。採用のプロにより、適切な人材を確保できるのが大きなメリットです。また、求人作成や対応、面接に使うコストなどを考慮すると、有効な選択肢だと言えます。

・ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングでは、応募者を待つだけでなく、企業側からも応募者にアプローチをしかけます。企業はサービスに登録された匿名経歴書を見て、求職者にメッセージを送って、マッチすれば面接を設定できるしくみです。多くの求職者の職務経歴書を一度に見られて効率的に採用活動ができるのがメリットです。

・リファラル採用
リファラル採用とは、社員の知人経由で行う採用です。求職者のことをよく知っている社員が仲介するため、採用後の定着率が高いというメリットがあります。

自社で働くことの魅力を明確化する

自社で働く魅力を明確化することで、選考途中の離脱を防げます。例えば「福利厚生が充実している」「給料が高い」「フレックス制」など、それぞれの会社に魅力がありますよね。

優秀な人材は多くの会社から口説かれるため、選考の際に自社の魅力を必ず応募者に伝えましょう。

採用基準をハッキリさせる

採用基準をハッキリさせることで、ミスマッチが減り、入社後の早期退職を防げます。

「パソコンソフトが使える人」「事務経験がある人」など、ふわっとした採用基準では、入社後のミスマッチが起きるかもしれません。「○○や△△のソフトを使った事務経験が3年以上ある人」など、採用の基準を明確にしましょう。

採用基準の設定については、以下の記事をご参照ください。
【しゅふJOB】社員採用に必要な採用基準とは?具体例や選考のポイントを解説します

自社の認知度向上を目指す

自社の認知度向上を目指すことで、応募者が集まらないことはなくなるでしょう。「サンケイビル」や「東京流通センター」など、中小企業でも名の知れた企業は、応募者が集まりやすいです。

近年ではSNSを活用したPRやイベントなどで認知度が向上しやすくなっているので、自社の認知度をあげる取り組みを行ってみてはどうでしょうか。

迅速な選考フローを作り直す

迅速な選考フローを作ることで、選考途中の離脱を防げます。

求職者は基本的に早く仕事を見つけることを目指しています。そのため、書類審査〜内定まで1か月以上もかかってしまうと、途中で離脱されてしまいます。

選考フローを作り直すときは、次のことを意識してください。

・書類審査~内定まで1か月以内におさめる
・各工程に必要な人員・時間を決めておく
・時間短縮のために、オンライン面接を活用するのもあり
・選考中は、求職者にこまめに連絡する(書類審査・面接日程の連絡など)

内定後もフォローし続ける

内定後のフォローをしっかり行うことで、採用後の短期離職を防げます。具体的には、次のようなことを行ってください。

・備品の準備
・各社員のプロフィールの告知
・歓迎会
・社内用語の共有
・メンターとのコミュニケーション
・メンターによる育成計画書作成
・人事・上司による面談

内定後のフォローで重要なのは、「いつ、誰が、何をするか」を明確にしておくことです。フォロー内容を決めても、入社後は上司に任せっきりでフォローの充実度にばらつきが生まれることがあります。

人事を中心として、会社全体でフォロー体制を作ることが望ましいです。

面接官や採用担当者のスキルアップを図る

面接官や採用担当者のスキルアップも欠かせません。これにより、選考途中の離脱を防げます。

自分よりスキルのない人が面接を担当していても、入社する気にはなれませんよね。優秀な人材を求めるなら、まずは採用担当者自らがスキルアップするよう心がけましょう。

応募者と対等なスキル・知識で会話できる人が、面接を担当するのが望ましいです。例えば、営業職の募集の場合は営業のエースが、経理の募集の場合は簿記2級をもったベテランがそれぞれ対応するとよいでしょう。

採用がうまくいかないなら外注を導入するのも手

採用がうまくいかない場合、外注を導入するのも一つの手です。外注はアウトソーシングとも呼ばれ、外部の会社に業務の一部を委託することを意味します。外注の例として、事務や経理、人事、Web制作などがあります。

外注を依頼するメリットはこちらです。

・コア業務に集中できる
・プロが行うので業務の質が高い
・人件費を削減できる
・採用・教育の労力を減らせる

外注を依頼すれば、会社の核となる事業、いわゆる「コア業務」に注力できるので、会社の業績アップが期待できます。また、社員を1人雇うよりもコスト面でお得です。

ちなみに、おすすめのアウトソーシング会社はフジ子さん。フジ子さんは、ネットワーク上で業務をサポートするオンラインアシスタントです。

フジ子さんの特徴は次の通りです。

・業界水準のおよそ半額の料金
・高い実務能力をもったスタッフ
・1か月のみの利用も可能
・メール、チャット、電話で依頼可能

料金が安く短期間でも依頼しやすいのが特徴。能力の高いスタッフが代行するので、評価も高めです。

【フジ子さん料金】

トライアル(1週間) 無料
PLAN20 (1ヶ月) 5.17万円(税込)
PLAN30 (1ヶ月) 7.59万円(税込)
PLAN50 (1ヶ月) 10.89万円(税込)

 

まとめ

今回は、採用がうまくいかない原因と解決策について紹介しました。

様々な原因により、採用活動は滞ります。例えば、明確なターゲット設定ができていないと、求める人材は集まりません。また、選考フローが長すぎると求職者が離脱してしまう可能性もあります。

解決策については、採用基準をハッキリする、迅速な選考フローを作り直すなどの方法があります。今回紹介したことを参考に、自社の採用活動の問題点と適切な解決策を考えていただければ幸いです。