給与計算アウトソーシングとは?業務内容や料金相場、会社比較などを紹介

「従業員数が多すぎて、社内で給与計算が間に合わない」
「給与計算でミスが多いから何とかしたい」
このようにお考えの方におすすめなのが、「給与計算アウトソーシング」です。

給与計算アウトソーシングとは、自社社員の給与計算を外部に委託できるサービスを指します。煩わしい給与計算業務がなくなり、コア業務に集中できるので、導入している企業は多いです。

しかし「給与計算アウトソーシングの業務内容って?」「費用相場はどのくらい?」など、給与計算アウトソーシングについてよく知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、給与計算アウトソーシングの業務内容・料金相場、おすすめの会社などについて紹介します。

5分程度で簡単に読めるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

給与計算アウトソーシングとは?

給与計算アウトソーシングとは、自社社員の給与計算を外部に委託できるアウトソーシングサービスのことです。

給与計算は、専門性も高く細かい作業なので、多くの時間をとられます。しかし給与計算アウトソーシングを導入すれば、社員の負担を減らしてコア業務に集中でき、業績アップが期待できるのです。

給与計算アウトソーシングの業務内容

給与計算アウトソーシングの、具体的な業務内容は次の通りです。

・給与計算
・賞与や社会保険料などの計算
・給与振込
・年末調整
・住民税更新

次で簡単に紹介します。

給与計算

1つ目は給与計算です。タイムカードのデータなどから、給与計算を代行します。

従業員数が多い場合でも、アウトソーシングを利用することで迅速にミスなく給与計算ができます。給与計算だけでなく、明細の作成・印刷まで依頼可能です。

賞与や社会保険料などの計算

2つ目は、賞与や社会保険料の計算です。賞与の計算・明細作成、社会保険料の計算を代行します。賞与単体での依頼は珍しく、給与計算とセットで依頼できる場合が多いです。

給与振込

3つ目は、給与振込。計算した給与の振り込み、納税などを代行します。給与計算と併せて依頼できる場合が多いです。

年末調整

4つ目は、年末調整。ただしこの業務に限っては、税理士以外は代行できないので注意してください。

年末調整は、手間がかかる上に繁忙期が限られた業務なので、アウトソーシングの利用がおすすめです。

源泉徴収票の作成、税務署への書類作成、従業員対応など、一括で依頼できます。

住民税更新

5つ目は、住民税更新

住民税の更新は繁忙期が限られることや、紙の書類が必要で通常よりも時間がかかることから、アウトソーシングの利用がおすすめです。

また、社員の住居地から送付される特別徴収額通知書を使って、控除する住民税額を計算しますが、社員数が多いと負担が大きいため、アウトソーシングを使うべきでしょう。

給与計算アウトソーシングのメリット

給与計算アウトソーシングを使うメリットは次の4つです。

・業務効率化
・コスト削減
・法改正への対応
・繁忙期でのスムーズな人員確保

次で詳しく解説します。

業務効率化

1つ目のメリットは業務効率化です。

給与計算、賞与計算、振込業務などは、専門知識も必要ですがルーティンワークでもあります。そのため、給与計算業務によって業績があがることはありません

給与計算業務をアウトソーシングすれば、コア業務を効率的に行えて、会社の業績もアップするでしょう。

コスト削減

2つ目のメリットはコスト削減です。

給与計算アウトソーシングを利用することで、人件費とシステム費の2つのコストが削減可能です

人件費には専門知識を有した人材を採用・教育する費用が含まれており、システム費には、法令改正に伴うソフトウェアの更新料が含まれています。

アウトソーシングを導入することで、人件費・システム費の両方を削減可能です。

法改正への対応

3つ目のメリットは、法改正への対応。

保険や税金に関する法律は、毎年のように改正されます。それに伴うシステムの更新はもちろん、給与計算を行う社員も最新情報を取り入れていく必要があります。

アウトソーシングの利用により専門家に任せられるので、頻繁な法改正にも対応できます

繁忙期でのスムーズな人員確保

4つ目のメリットは、繁忙期でも人員確保できること。

年末調整などの短期間のみ人員が必要な業務の場合、一時的に人員確保した方が効率的です。アウトソーシングは一時的な利用が可能なので、わざわざ社員を雇わずにすみます。

給与計算アウトソーシングのデメリット

給与計算アウトソーシングのデメリットは次の2つ。

・社内にノウハウを蓄積できなくなる
・一部の業務は社内に残る

次で詳しく解説します。

社内にノウハウを蓄積できなくなる

1つ目のデメリットは、社内にノウハウを蓄積できないこと。給与計算や保険料計算の方法などは、全てアウトソーシング会社に蓄積されます。

アウトソーシング会社のトラブルにより自社で対応しないといけない場合、誰一人として給与計算の方法がわからない可能性があります。

一部の業務は社内に残る

2つ目のデメリットは、一部の業務だけ社内に残ること。多くの給与計算業務を外注できますが、勤怠管理などの一部業務は社内に残ることが多いです。

一部は社内で行い、一部は社外で行うとなると、かえって業務効率が悪くなる可能性もあります。

給与計算アウトソーシングの料金相場

給与計算アウトソーシングの料金相場は、次のようになります。

人数 料金
10名 15,000円/月
50名 52,000円/月
100名以上 97,000円~/月

人数が増えるごとに、当然料金も増えてきます。また、社員数が多い企業の場合、相談後に料金が決まるパターンが一般的です。

おすすめの給与計算アウトソーシング会社比較

おすすめの給与計算アウトソーシング会社を5つ紹介します。

・フジ子さん
・nene Biz
・メリービズ
・給与PRO
・ピタット給与

フジ子さん

画像:フジ子さん

「フジ子さん」は、全ての業務をネット上で行うオンラインアシスタントです。

フジ子さんの特徴は次の通り。
・料金は業界水準のおよそ半額
・1か月のみの利用も可能
・実務経験豊富なアシスタント
・メール、チャット、電話で依頼可能

料金が安く短期間でも依頼しやすいのが特徴。業務の質も高いので、評価も高いです。

【フジ子さん料金】
・トライアル(1週間):無料
・PLAN20(1ヶ月):税込6.27万円
・PLAN30(1ヶ月):税込9.24万円
・PLAN50(1ヶ月):税込13.2万円

【フジ子さんを見てみる】

nene Biz

画像:nene Biz

「nene Biz」は、法人向けオンライン秘書サービス。

nene Bizの特徴は、次の通り。
・専門教育を受けたスタッフが専属でサポート
・好きなツールで依頼可能(メール、LINE WORKS、Chatwork、Slackなど)
・情報管理の徹底
・オンライン業務なら全て対応可能

優秀なスタッフが専属で対応してくれるのが最大の特徴。オンライン業務なら幅広く依頼できます。

【nene Biz料金】
・ライトプラン:100,000/月(25時間/月)
・ミドルプラン:150,000/月(50時間/月)
・エンタープライズプラン:相談後お見積り

【nene Bizを見てみる】

メリービズ

画像:メリービズ

「メリービズ」は、オンライン経理アシスタントサービス。

メリービズの特徴は次の通り。
・経理のことなら何でも依頼可能
・簿記2級以上・実務経験豊富なスタッフ
・どんな規模・業種でも対応可能

経理業務を幅広く依頼できるのが特徴です。給与計算はもちろん、請求書発行、経費精算などの業務も併せて依頼できます。

【メリービズ料金】
相談後お見積り

【メリービズを見てみる】

給与PRO

画像:給与PRO

「給与PRO」は、給与計算専門のアウトソーシングサービス。

給与PROの特徴は次の通り。
・給与計算以外にも、勤怠管理システム・給与明細のweb化などもサポート
・他社と比べて低価格
・経理業務、請求書発行業務などのバックオフィス業務全体をアウトソーシング可能

給与計算専門だけあって、給与計算効率化のためのサポートが手厚いです。また、他の経理業務も依頼できます。

【給与PRO料金】
給与計算代行費用

従業員数 基本料金 1名あたり月額料金
1~5名 10,000円 600円
6~10名 10,000円 550円
11~20名 10,000円 500円
21~30名 10,000円 450円
31~40名 10,000円 400円
41~50名 10,000円 380円
51名~ 要相談

【給与PROを見てみる】

ピタット給与

画像:ピタット給与

「ピタット給与」は、給与計算アウトソーシングサービスです。

ピタット給与の特徴は次の通り。
・現在使っている給与計算ソフトをそのまま使える
・やり取りはfaxかe-mailか宅急便
・給与計算ソフトの有効活用方法を提案

新たなシステムを導入せずとも、必要な情報を提供するだけで給与計算を行えます。ただ、やり取りにはfaxや宅急便を使うので、少々アナログです。

【ピタット給与料金】
相談後お見積り

【ピタット給与を見てみる】

給与計算アウトソーシング会社の選び方

給与計算アウトソーシング会社の選び方は次の通りです。

・自社の希望業務を網羅しているか
・費用対効果が見合っているか
・対応が迅速か
・セキュリティ体制は万全か

次で詳しく解説します。

自社の希望業務を網羅しているか

1つ目は、自社の希望業務を網羅しているかということです。

例えば、給与計算の他に振込も依頼したい場合、対応していないと言われたら困りますよね。また、オンライン上でやり取りをしたくても、宅急便しか対応していない場合もあります。

自社が希望する業務をリストアップしておき、あらかじめ担当者に伝えておくようにしましょう。

費用対効果が見合っているか

2つ目は、費用対効果が見合っているかどうかです。

費用の割に対応業務が少ない場合、費用対効果に見合っていません。また、依頼の前に複数の会社で見積りをだせば損をせずにすみますよ。

対応が迅速か

3つ目は、対応が迅速かどうかです。

給与計算はお金を扱う業務なので、トラブルが起きたらすぐに対応する必要があります。しかし、アウトソーシング会社の対応・レスポンスが遅いと、いつまでも問題を処理できません。

業務をスムーズに進めるためにも、対応の早い会社を選ぶようにしましょう。

セキュリティ体制は万全か

4つ目は、セキュリティ体制が万全かどうかです。

給与計算は金銭や社員の個人情報を扱うため、絶対に外部に漏れてはいけません。そのため、セキュリティ面が充実した会社を選ぶ必要があります。アウトソーシング会社に情報の取り扱い方を聞いておくようにしましょう。

まとめ

今回は、給与計算アウトソーシングの業務内容・料金相場、おすすめの会社などについて紹介しました。

給与計算アウトソーシングとは、自社社員の給与計算を外部に委託できるサービスのこと。コスト削減できたり、業務効率化に繋がったりするので、給与計算アウトソーシングを利用して業績アップを目指す会社は増加しています。

給与計算アウトソーシング会社を選ぶポイントは、レスポンスの早さや費用対効果などです。今回紹介したことを参考に、自社にあった給与計算アウトソーシング会社を導入してください。