業務用アプリ作成サービス「kintone」。大手企業はもちろん中小企業、大学に至るまで、国内で20,000以上の企業や団体が導入しており、最近ではテレビCMでも見かけるようになりました。
プログラミングの知識がなくとも簡単に利用でき、カスタマイズの自由度が高いとあって、働き方改革が叫ばれる昨今注目度が高まっています。
今回はそんなkintoneについて、できることやメリット・デメリット、料金などを解説していきます。
目次
kintoneとは?
kintoneは、業務用のアプリケーション作成サービスのこと。タスク管理・顧客管理・書類作成など、自社が必要なものをここへ集約できるため、追加で新しいシステムを導入する必要がなくなります。
最大の特徴は、プログラミングの知識がなくとも利用できる点。もちろん、知識があれば細かい作り込みもできます。
多機能さと手軽さによって、kintoneを導入している企業や団体は20,000以上。働き方改革で業務効率化の重要性が上がっている中、注目されているアプリケーションなのです。
kintoneで何ができる?
次に、kintoneでできることを具体的に紹介します。
アプリ作成
1つめはアプリ作成。
<作成できるアプリの例>
・日報
・案件管理
・顧客管理
・問い合わせ管理
・アンケート
・採用管理
・タスク管理
・交通費申請
・備品管理
・議事録管理
実際には、作成可能なアプリはまだまだあります。
前述のとおり、プログラミングの知識は不要。①Excelデータを読み込む、②ストアからダウンロードする、③素材をドラッグアンドドロップする、のいずれかの方法で、簡単に作れます。
もちろん、CSSやJavaを使って細かいカスタマイズも可能です。
社内SNS・チャット
kintoneには「スペース」という、社内SNSやチャットに当たる機能があります。
参加者同士での議論や情報共有が、kintone内で完結するわけですね。もちろん、kintone内のアプリとの紐付けも可能です。
外部連携
kintoneには、外部の会計ソフトやMAツールとの連携機能もあります。これにより、kintone上で編集したデータを外部のシステムへそのまま反映できるのです。
「この業務ではkintoneではなく◯◯を使いたい」「kintoneだけでは機能が足りない」といった場合でも心配いりませんね。
kintoneのメリット
上記のとおり、業務を円滑に進められる機能が満載のkintone。ここでは、使う上でのメリットを見ていきましょう。
手軽に利用できる
繰り返しになりますが、kintoneならノンプログラマーでもアプリ制作が可能。
これにより、必要な機能を誰でもすぐ追加でき、さらに開発コストを抑えられます。業務フローが変わった際にも柔軟に対応できますね。業務を効率化していく中で、この手軽さは大きな魅力です。
モバイルに対応できる
kintoneはクラウドベースなため、モバイル端末からでもアクセスできます。移動中などにいちいちPCを開く必要がなく、作業をサッと済ませられます。
セキュリティ性能が高い
kintoneは高度な暗号化や認証を取り入れており、堅固なセキュリティ性を有します。クラウドベースですから、kintone自体のアップデートは運営がやってくれます。
kintoneでは重要な情報を扱う機会が増えるはず。その際、情報漏えいなどのリスクを最小限にできるのも大きな魅力といえます。
kintoneのデメリット
メリットばかりでなく、kintoneには以下のようなデメリットも存在します。
アプリが乱立しやすい
さまざまなアプリを手軽に作成できることは、デメリットにもなり得ます。アプリが乱立し、かえって業務が煩雑になるかもしれないのです。
したがって、システムの全体像と各アプリの目的を明確にした上で「本当に必要かどうか」をよく検討してから作成に移りましょう。
ストレージの容量が少ない
kintoneのストレージは1ユーザー5GBとなっています。いろいろなデータを保存すると、容量が足りなくなりがちです。
ただ、ユーザーの容量は全体で共有可能。5ユーザー分を契約しているのであれば、5×5=25GBが使用できる容量となります。
動画や画像を保存する場合には、ストレージの残り容量に注意しましょう。足りない場合、増設をお願いしたり、外部のクラウドストレージと連携したりする手があります。
デザイン性は高くない
kintoneのデザイン性は高くありません。もちろん通常使用する分には問題ありませんが、UIにもこだわりたいのであれば、CSSやHTMLの知識が必須。
この点は、手軽さとの引き換えともいえますね。
kintoneのプランと料金
kintoneのプランと料金は以下のとおり。
スタンダードコース | ライトコース | |
価格 | 1,500円/月 | 780円/月 |
外部サービスとの連携等 | ◯ | × |
アプリ数 | ~1,000個 | ~200個 |
スペース数 | ~500個 | ~100個 |
外部サービスとの連携やプラグイン利用ができるスタンダードコースが一般的です。また、契約は5ユーザーからとなっています。
費用対効果を十分に検討しましょう。
kintoneは30日間無料でお試し可能
「興味はあるけど、いきなり本格導入するのはちょっと……」という方も多いと思われます。
しかしkintoneには30日間の無料お試しサービスがあるので、この期間内に必要性や使い心地をチェックしてみてはいかがでしょうか。30日を過ぎると自動課金ということもなく、安心して機能を使えますよ。
まとめ
今回はkintoneについて、できることやメリット・デメリット、料金などを解説してきました。
柔軟なアプリ制作が可能で、外部との連携もしやすいとあって、業務全般をkintoneメインで管理することができます。しかし、アプリの乱立による業務煩雑化には気をつけないといけませんね。